二年くらい前にやっていたテレビドラマ「最後から二番目の恋」。
リアルタイムでは飛び飛びにしか見ていなくて、最終回がおわってからにDVDを借りてストーリーの穴埋めをして全編を見た。
その続編が先週から始まったのである。
このドラマの魅力は、なんといっても千明(キョンキョン)と和平(中井貴一)の掛け合い漫才のような言い合いにある。
今回も第一話から掛け合い漫才ケンカは爆裂していた。
続編だし一回目だしと...その舞台はフランスで、掛け合いも三割増しとサービスされていた。
千明の昔の恋人(ポストイットの彼ね)や、和平のツボであろうホンワカな雰囲気の女性の登場もあり、今後の展開が楽しみなんである。
小泉今日子は、昔「スイカ」というドラマで三億円を使い込んだイカした逃亡犯役をやっていた。
「優しい時間」ではハスッパだけど、情のある看護婦さん役を。
どっちもイカッタ〜。
あの小さくてまとまりのある顔が、ピタリとはまっていた。
どちらも心に残るドラマだったなあ〜。
「風のガーデン」での中井貴一の大天使ガブリエルのガブさん役もイカッタよね〜。
あ、それから、......すみません、つい力が入ってしいました......。
そんな二人のドラマである。
見ないでかいな!
ファンキーな二人に期待もりもり。
誘ってくれた友だちといっしょに、「パブロ•ピカソ -版画の線とフォルム- その線は、とまらない」の展覧会にいってきた。
リンダの歌のような副題である。
今日はまさにうららかな日和。
ピカソは、18才のときに、初めて銅版画をはじめたという。(年表に書いてあった)
エッチングをはじめ、シルクスクリーンやリノカット...いろんな技法の版画の展示であった。
作の多いピカソ、版画だけでもはんぱじゃない。
そしてどれもがピカピカのピカソである。
見応えがあった。
帰り道、友だちおすすめのおいしい焼きそばでお昼をし、別れた。
その後、世界堂でちょっと買い物をし、ひとりコーヒーしにいった。
午後は早めに帰宅して、仕事の続きや洗濯の続きなどしようかなと、しばしコーヒーを楽しみつつ段取りしていると、どやどやっと女性グループが後ろのテーブルについた。
にぎやかな4名の集団である。(40〜50代と見た)
お昼ご飯を終えてきたらしい同じ職場の同僚らしかった。
良い展覧会を見てきたとこだし、気持ち的雰囲気を壊されたくなかったんだけどそこは喫茶店、せんないことである。
彼女たちの会話(ボリュームは10)が聞くともなく耳にとびこんでくる。
しゃーない、ここはもう聞き耳取材にしようときりかえた。
まず、
「もし会社全員で、人気投票したとしたら、この四人の中では私がきっと一番でしょうねウフフ」
の声が聞こえてくる。
発言者はいったいどんな顔で、そして言ってるんだろう?の興味が湧いてくるが、すぐにふりかえって見るわけにはいかない。
発言者以外の声は聞こえてこないが、モスグリーンっぽいムードがこちらにも漂ってくるようだった。
「50代のおばさんって、ゴルフ場の木陰で平気でトイレしちゃうんですよね〜。羞恥心って年とともに消えるんでしょうね」
などと語り続けていた。
なかなかの発言の連発である。
仲間の方は、
「そんなことないわよぉ」
と、笑い声とともにやんわり否定したり。
すると失敬発言者、またまた
「髪切ろうと思うんですけどぉ、長い方がかわいいですよね?ね、どう思います?」
かまってちゃんでもあるらしかった...。
「そーねぇ」
とかあいまいな返答しかもらえてなかったけど。
彼女が席を立ったらしく、椅子がガタガタいう音をきっかけに思い切って振り返ってグループの面々を確認した私だ。
そりゃ見たくなるって!
素早くチラッとね。でもしっかりとね。
彼女がトイレに消えた瞬間、クスクスと笑い出していた。
悪口をいうでもなく、ただただ笑い合う仲間たち。
こんなんして、会社の同僚たちって、平安を保っていくものなんだろうか?
勤め経験の薄い私にはわからない......が、想像なんとなくつくけど。
コーヒーを飲み終えたので、私は退出した。
家にもどってうちの台所のピカソを見る。
まあね、うららかな一日だったですよと、調味料の上のピカソで思う。
一週間のごぶさたです。といったら、たまおきひろしです、と続けてしまうのは私だけではないでしょう?
そうこうしてるうちに、桜はすっかり散ってしまい、4月も半分がすぎようとしている。
二日前、OBBになっての一周年記念日であった。
昨年のあの日を思い出す。
ややこしい仕事をしている最中ムコドノから連絡が入った。
「今病院に着きました」
と。
ややこしさの絶頂のところを描いているところだったし、入院してからが長いんだ、すぐに産まれるはずはない...とふんで、ゆっくり目に家を出たのだった。
そして病院について30分もたたないうちに、赤子は産まれた!ビックリ。
娘のむくんだような、安堵しきったような顔を思い出す。
あ〜あれから一年がすぎた。
あの赤ちゃんが三歩ほど歩くようになるなんて、成長の早さに目をみはるばかりなり。
すごく暖かい日があったかと思えば、ストーブをつける日もまだある。
毎年この時期はいつもこんなだったような。
Tシャツの上に軽いコートを着るのが大好きな着方だ。
コート好きにはたまらん季節。
真っ赤なの、花柄の、モスグリーンも、ベージュの、茶色の...を着回して出かけるスーの散歩だ。
春はいろんなスタートの季節でもある。
入院してリハビリに励んでいた友人は、もうすぐ退院。
そして新しい生活形態でのスタートだ。
家人は新しい職場に通いはじめ、息子は部屋の大規模そうじをはじめた。
どちらさまも一歩二歩。
道の両側に風で吹き集めれられた桜の花びら。
みんな真ん中を歩いていけますように。
ときどき見かけますよね、こういう幹からダイレクトにひとりで咲く子。
大勢といっしょにいたくないのか、登りおくれたのか、はたまた乳離れのチャンスをのがしたのか。
なんとも心細そうでしかたがない。
迷子になりやすい者はどこの世界でもいるものだ。
ちょっとうかうかしてる間にはぐれてしまうというか...。
はぐれても、四人でまとまってればまあ安心か。
かつて(いつだったか思い出せない...)荒井由実は、中島みゆきのことを、
「アタシが乾かした洗濯物をジトーっと湿らせてしまう」
というようなことを言っていた。
実に言い得て妙だった。
どっか身体とか気持ちがダウンしているときに、どっちかの歌を聴くと効き目がある。
♪濡れたシャツを絞って〜......美しくできるのよ言葉にすれば〜♪(ユーミン)
♪そんな時代もあったねと〜いつか笑って話せるわ〜...だから今日はくよくよしないで〜♪(中島みゆき)
即効性がある偉大な二人。
二人と同時代にいるって、いられるってすごい幸せなことだと思った。
かわるがわる口ずさんでみる。
テレビで観ることはあんまりないけれど、アタシのココロのTVではレギュラー出演である。
ししゅう糸を買いたかったので、雨のなか手芸店にいってきた。
黄色の糸を買ったあと、古本コーナーを見る。
このコーナーの本は、近所の人たちからの持ち寄り...というか寄付である。
どれでも一冊100円だ。(売上金はさる施設に寄付される)
ロアルド.ダール作の「マチルダは小さな大天才」は、たしか子どもが持っていたと思うけれどすぐに出てこないので、私用に買うことにした。
クェンティン.ブレイクの挿絵の本はおもしろいにまちがない。
ストーリーはどんなだったかな?とすぐには思い出せなかったが、二三ページぺらぺらとしたとたん!思い出した!あの痛快感がよみがえる。
挿絵もなつかしい。
雨は午後になってから風をもともなって強くなる一方だ。
五穀米のおむすびで遅めなおひるをする。
背守りのししゅうをはじめるか、マチルダいくか。
ずいぶん前に買った花もようのコート。
もともと古着だったのですごい年季が入っている。
よく柄物は飽きがくるというけれど、これはまったく飽きないでよく着ているものだ。
ボーダーシャツと合わせるのがいちばん好きな着方で、コートというよりカーディガン感覚で羽織っている。
裏にタグが付いていないし縫製の仕方が、雑...というか、私から見てもアマチュアっぽい作り方に見える。
そして、そういうところもまた大いに気に入っているところだ。
公園の桜はちらほらと咲きだした!
朝な夕なにスーの散歩にでかけては、桜状況を確認する。
春先になると、スーはやる気まんまんになる。
木の根元調査は、鬼のようになってクンクンとしている。
すれ違う犬に向ける目の輝きもいつもとちがうし。
春がきましたね!
真っ赤なコート、最近似合うようになってきたと鏡の自分に思う。
ショールとタイツを黒にしてコントラストを楽しむ。
ショルダーバッグの細めの肩ひもを斜めに走らせて、上半身と下半身をつなげる役目にする。
靴は先のとんがったウエスタンブーツをはいて、「クセ」付けを。
肌寒いような小雨の日。
公園の桜のつぼみは、妊婦さんでいえばすでに臨月状態である。
今日か明日か...。
来月、一つ歳を重ねた私の新学期が始まり、そして還暦さんの隣の席につく。
還暦さんは、
「来年は、このお席をさしあげますからね」
と笑顔でいってくれる。
赤いコートが似合うまでに年代は実力をつけた。
良い加減に着こなそうとやっぱり思うのだ。
2014年3月24日
水丸さんが描かれた「芝生」のイラストを見たのは、ずいぶん前のことだ。
それは、かわいくていきいきとした芝生だった。
こんな風に描けたらいいなあ...と思った。
ものすごく「良い加減」の点々。
安西水丸さん、かっこよかったです。
合掌。
春生まれの孫っちとスーに、
「こっちが梅でこっちは桜。春に咲く花だよ〜」
と教えたが、とくに関心はないようだった。
二本が同時に満開で、めでたいというのに...。
三歩ほど歩くようになったという証拠のムービーを見せてもらった。(実際歩行は未確認)
あと二週間ほどで1歳の誕生日だ。
プレゼントは、Tシャツにしよう。
Tシャツに「背守り」として、なにか刺繍をしたいな〜と。
こんな展覧会が大阪で開かれているということだった。
近くにきたら、是非見にいきたい!
「背守り 子どもの魔よけ展」
http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_002767.html