東林間の歯医者に行くたびに、気になってやまないパン屋さんがあった。神田ベーカリー。
目をひくのがこのカンバン。
どうです?
ひかれましょう?
ダイレクトなコピー、きっぱりした配色、ハートの配置。
一点のダメもなく、心をつかむカンバン。
「だから」にみなぎる自信。
今日、初めて入ってみた。
コピーに間違いもなく、おじさんとおばさんのお二人で、きりもりしているらしかった。
お二人ともベーキングパウダーな体型で、疑いようのないパン屋さんだ。
おじさんのグーは、クリームパンそのものであろう・・・。
想像を裏切られることのない確実で堅実なラインナップ。
アンパン、クリームパン、チョコパン、メロンパンの四天王はもちろんのこと、ハムカツパン、海老カツ、コロッケパンといった揚げ物部門の充実っぷりには目を見はるゼィ。
そして、ちくわサンド、もちパンといった魅力的なかわりパンもある。
すべてお二人で作られているのだろうか・・・スゴッ。
愛想笑いってのがまったくなくてニコリともせず、
「全部で855円。5円はおまけね」
って、すてき~。
「写真撮ってもいいですか?」
と聞いたら、無言であごをふいっと前に出してくれたので、OK合図と理解した・・・。
ちょっとひいたところから撮ってみた。
5~6個を迷いながら選んで、歯医者の後友だちの家に寄る。
友だちと、買ったばっかのパンアラカルトでお昼をいっしょに食べよう!のココロなのだよ。
友だちのところには、
「昨日買ってきたの」
と、銀座のオーバカナルのデニッシュなどいくつかのパンがあり、二人でフランス風味と昭和風味のパンをむしゃむしゃと食べた。
日仏の融合。
オーバカナルのラズベリーのパイ生地デニッシュはサクサク。
神田ベーカリーのちくわサンドは、ほほが自然にゆるむ旨さだ。
(ちくわの輪の中にはツナマヨを仕込むという仕事がしてあった!)
東林間にもし行く機会があったら寄ってみてください。
ご損はございません!
子どものころ食べた調理パンがどっさりと並んでいます。
「お正月に、バッチリときものを着たい!」
の大望をいだいている私であるが、、なかなかうまいこと着られるまでに達していない。
しょうがないさ、まだ四回だもの・・・とうなだれていたところ、なんと!こんなものを見つけちゃったのである。
こんなものとは、「作り帯」というインスタントな帯である。
こんなものが、母の着物の間に挟まっていたのであった。
それも二つも!!
え~?母はこれを使っていたのかあ?
よんどころない理由でもあったのかもしれない。
手首骨折してたあの時に使っていたのか?
でも今のアタシには、ヒヒヒ~♪である。
あんちょこを発見した気分。
これさえあれば、迫っているお正月に、なんちゃってキモノライフも楽しめそうではないか?
と、ほくそ笑んだのであった。
密かにほくほくしていたアタシに、おりしも着物の先生からお電話が。
「ホンダさん、明日うちに来ない?特別レッスンしてあげるから」
と!
な~んか心のうちを見透かされたようで、
「は、はい、是非うかがわわわさせせせていたただきやす」
しどろもどろしながら返答せざるをえなかった。
そして、明後日の上級組のレッスンにも参加せよと!
なかなか上達しない私をみかねてのご配慮とおもわれた。
ごべださい・・・センセイ・・・私はズルしようとしてました・・・。
作り帯にそっと風呂敷をかけた。
だんだんねむ~くなる。
半しろ目状態。
ねむり汁につかって、トゥルットゥルッになっている犬。
友だちが、ブログで次々と簡単でおいしそうな「お惣菜」を書いていて、とても参考になったので、アタシも負けじと、おいしくて失敗しにくいお惣菜紹介してみようと思う。
●鶏のレバー煮(分量は適当に)
もうおどろおどろしいほどにぷるぷるっと、色も形も「ザ内臓」しているレバー。
なんか硬いくて親指大のかたまりが、ぷるぷるしたレバーに付いているけれど、そこんとこ私は切り取ってしまっている。
そこんとこは、スーのごちそうになるし。
ぷるぷるレバーを恐れずに適当な大きさに切って、煮立ったダシ汁の中に投入。
ショウガのせん切りを、ほぼ同量ドサッと投入。
しょう油、酒、みりんで味付ける。
弱火で汁気がなくなるまで煮る。
あ~~これがすご~くおいしいのである。
内臓が内臓にダイレクトにしみ込む旨さかな・・。
●鶏のひき肉ダンゴ汁
鶏のひき肉とみじん切りの長ネギと、おろしショウガを混ぜてこねこねする。
まわりに片栗粉をまぶす。(トゥルットゥルのダンゴにするために)
これをだし汁の中に投入。
いろんなキノコもいれる。
しょう油、酒で味を適当につける。
白菜など入れるときもある。
仕上げに、といた片栗粉をひとまわり入れる。
間違いなくおいしいろと~りしたダンゴ汁のできあがり。
鶏は肉も内臓関係も本当においしいと思う。
わりと安い材料でサイフの味方。
●ショウガのしょう油漬け
ショウガを薄切りにする。
ビンとかに入れる。
そこにしょう油をひたひたまでそそぐ。
冷蔵庫に一晩寝かす。
これがまあ、日本酒にとっても合います。
ショウガはえらいえらい!!
毛皮の付けエリと、自前の毛で、首まわりはあたたかい着こなし。
やはり・・なにがでるかななにがでるかな・・と、外側からおたのしみがにじみ出てるようなのが、うれし。
負け犬になった理由の続きです。
Mさんが持ってきて、テラスの市で売ろうとしていたダウンコートを、寒さのあまりつい、ほんのできごころで試着した私を見て、まわりにいた友人らは皆、いい、いい、いい!といった。
「犬の散歩にいい!」
と私の毎日の犬散歩ライフを知っている友人らはそういった。
しかし、私も重めのオーバーコートを持っていっていた。
それはけっこうかさばるものだったので、もし売れ残って、そしてこのダウンコートまでも持ち帰らなければいけないはめになっら、そりゃえらいこっちゃ~になるではないか!
市に持ち込んだ量より増えて帰るのは避けたかった。
ダウンコートを着込んで動揺した私は自分自身に駆け引きに出た。
「持ってきたオーバーが売れたら、ダウンをいただこうではないか」と。
・・・・・・そしてアタシのオーバーコートはめでたく売れ・・・・・。
いや~、ダウンって暖かいね~。
犬の散歩にはもってこいのアウターだ。
と、とうとう私もダウンの人になったのだ。
ダウンとフリースは絶対着まい、似合わないしと長年思ってきたけれど、もう似合わないもなにも。
して、いまだわずかに感じている「敗北感」もだんだん薄れていくんだろう。
わずかに感じ続けている悲しみも、消えるのだろう。
そしてフリースに手を出す日も近いのでは・・・と怯えながらも予感めいたものも・・。
寄る年波とおしゃれの波の両方のサーファーになるのは容易なもんじゃねーぜ!
おしまい
犬には負けたが、寒さには負けないで、着付けレッスンにみぞれの中・・。
白っぽい紬で練習してみた。
これからのレッスンには、ま~~とっかえひっかえさ!
写真でみると、母にホントよく似ておるわ、アタシってば。
スーの様子が朝からおかしかった。
嘔吐していた。
そして玄関でそわそわ、洗面所でおろおろ・・。
お腹のぐあいが悪くて、はやくはやく出したいときはそんな態度をとるのだ。
いそいで、散歩に連れだしたら、5メートルも歩かないうちに大きくいっかい、そしてその後は小さくなんかいもなんかいも。
しゃがみポーズを決めて、足をふるわせてがんばっていた。
今日は午前中から出かけたかったので、スーのあったか敷き毛布とドッグフードをあげといて家をあけた。
スーは、そそくさ~と玄関を出る私の、ぐしゃりの頭髪をうらめしそうな目でひっぱっていた。
午後おそく家にもどると、玄関先や洗面所や、そのほかあちこちに、おーとならびにそそーの跡がてんてんとな。
いろいろ片付けたり、薬を飲ませたりしてひとだんらく。
スーは安心したのかソファで丸くなってゴーと寝てしまった。
やれやれと自分の部屋に行くと、なんとまあ!アタシの脱ぎ散らかした服の上にも、おーとブツがあ!(そそーの方でなくてややマシであった。ホ。)
スパッツ、ソックス、Tシャツ、まあ洗えばいいしね~。
おおお??えええ??なななな?なんと?夕べ脱いだ、あれ、それ、ダウンコートにもかかっているではないか!
焦りまくる私であった。
「なんてとこにしてくれたんよっ、これないとホントに寒いんだからっ。困るんだからね」
と、スーのゲロッパ騒ぎによってアタシの本心が私に暴露されたのである。
ダウンコートをすぐに洗う。念入りに洗う。
これがないと寒いんだから。
ああそうさ、私は負けたさ、で?なにか?え?
さあさあさあ~。いざやお富、さあさあさあ。
(ぎゃく切れなう)
まだつづく・・。
テラスの12月の市。
やはり冬物がたくさん並んだ。
私も、重めな古いオーバーを持ち参じた。
寒い屋外の市。
Mさんの持ってきた売り物のもこもこのダウンのコートをふと着てみたところ、あまりの暖かさにうっとりし、しばし脱げなくなってしまったのだ。
「似合ますよ!」
「犬の散歩のときにいいじゃん!」
まわりにいた友人らは口々にそういった。
・・・・これまで、ダウンモノとフリースモノを意識的に避けて人生をやってきた私はおおいに悩むのである。
・軽い
・暖かい
のはじゅうじゅう承知している。
けれど、ずっとずっと注意深く手を出さないようにしてきた私である。
それは、なんかこう、負ける?ような気がしてならなかったからである。
「なんかこう」の部分は他に説明がつかない。
軽くて暖か冬に最適!という当たり前なところが、なんかこう、う~ん負ける?としかいいようがないのである。
思わくと寒さに負けたくなかったのである。
それをここ、テラスの市であっさりと負けるわけにはいかないじゃん!と強く思う私。
でも背中と尻は幸せすぎるほどのぬくぬくさを感じきっている。
「寄る年波」V・S「信念」の葛藤をひとり繰り広げていたのを知る者はいまい。
ここで自分に負けてたまるもんかっ!くくくっそ~!
Mさんのダウンコートを着込んだ私は、ぬくぬくのカラダと、氷つくほどにかたくななココロと一人戦っていたのである。
つづく
(今、寒い夜の犬の散歩から帰ってきて、ダウンコートまだ脱がないままで書いています・・・・)