部屋の前を偶然通りすがった者を呼びとめて、一枚撮ってもらった。
目線がやや上の者の撮る写真は、なんだかチビっちゃい人に写る。
ダボッとしたパンツに古着のグリーンTシャツの普段着。
ただその上に黒のベルベットのジャケットを着ただけで、お出かけオッケ~っぽい服装になる不思議。
黒のマジックである。
黒に細かいドットの入ったスカーフを首に巻いて、色のつながりをちょっと持たせる。
この程度のものを「年波の芸」といっていいのでは?と思っている。
もうひとつの芸として・・・靴はグレー色にするつもりだ。
バッグは茶色で。
服装の中に使われていない色にして、「はずし芸」と。
つづく・・。
余談をします。
今日のお昼ご飯は、おにぎり2個と、クロワッサンと、焼きいもを食べた。
食べ終わって、窓の外を見ながらカフェオレを飲んでいたら、可笑しみがこみあげてきた。
こんな食事してちゃアカ~ン。
ちなみにおにぎりはご飯のお残りでにぎったごく小さいもの。
クロワッサンは朝食の残りで、二分の一程度。
焼きいもは、昨日のおやつの残り、ほんの二口ぐらいのもん。
・・・と、言い訳などしたりしてね~っと。
黒い服って・・・どうだろう。
黒色は嫌いじゃないし、わりと便利な色でもあると思う。
引き締めカラーということもあって(画像のアタシだって、けっこう実物よりスマートに見えてるし)多用しがちだ。
でも年波世代の黒の着方には「芸」が必要!と思う。
つづく・・・。
季節もかわったことだし、はじめのページの9人衆をかきかえしようと思う。
もりもり下書き。
身長をだいたいそろえ、小物位置に注意とか、下書きの段階で寸法をちゃんと決めていかないといけない。
最初のところは鉛筆をけずって紙に描いて、消しゴムで何度も消したりをたんとたんと。
その次・・・頭バ~ッとなりながらスキャン。
でも先の見える仕事だし。
もうちょっとで、できあがるので、楽しみにしててくれます?
秋冬バージョン。
今日のアタシ。長編みのロングガーディガンをロングシャツの上に着る。ウエストポーチ&カゴバッグは最強便利な組み合わせと思っている。
ちょっとしたコート丈もあるロングカーディガンは思いのほか使えるものだ。トレンチに重ね着すると真冬でも暖かだし、薄手コートとしても着られるし。お得意の古着で購入。古着の「編んだ物」にありがちな、ひっかけ傷も糸切れもなかったのは幸い。
写真を撮るとき、しかめっ面になってしまうのは・・・う~む。一人鏡にむかって微笑むもの、なんだかなーだしね。
あ!眉間にシワを寄せるのだけは避けないと!
「寄る年波とおしゃれの波」を楽しみにしています・・・・と、読んでくださっている方からのメールに、こんな一行が。
【ホンダさんの、雑でなく、アバウトなところがすきです】
って・・・。
ありがと~~~!アバウト道これからも迷うことなくまい進していきます。
朝のニュース番組で、友禅の工房が取材されていた。
職人仕事のようすとか、体験染めのこととか。
昔は軒を連ねていた工房も、ぐっと減ってしまったこと、高級着物じたいの需要が少ないことなどさもありなん・・・な取材だった。
コメンテーターの人たちは、「日本の伝統をなくさないようにしないと」とか和服のすばらしさを口にしていた。
私が着物を着られるようになりたい!と思ったきっかけは、先日のブログの通りで、母親の着物をなんとかしたいというのが発端である。
そしてもうひとつ大きく気持ちが動いたのは、「ごく近所に教室があり、一回の参加費が500円ポッキリ」ということであった。
「遠くて高い」では不動だ。
着付け教室に通うことにしたと家族に言ったとき、
息子がいみじくもこう言った。
「着物って習わないと着れないもんなの?」
と。
そうだよね、母親やおばあちゃんから自然と教えられてくもんだよね。
見て覚えたりしてね。
ちょい前の時代ならね、それが普通のことなんだろう。
アタシの母も祖母も、伯母も和服の人であった。
ああそれなのに、アタシってば・・・。
日本人だもん、着物くらい自分で着られなくちゃ!民族衣装継承すべし!の志は私にはまったくない。
これから先、高価で職人技まんさいの美しい和服購入の意志もない。
ただ、早いとこいじわるばあさん的着こなしに行き着きたいと、母のタンスをほじくりかえしたいとただただ願うばかり。
今月の末に二回目の教室がある。
先日の復習などしとこうかと・・・わりと熱心な生徒。
先週、一回目の着付け教室に行った。
ほんとは、先々週に初回があったのだけれど、都合がどしてもつかなくて、しょっぱなから欠席してしまったのだ。
教室は近所のコミュニティーセンター「トムハウス」。
先生に、50代~60代の5人の生徒。
習い始めて1年以上だというお仲間に入れていただく。
襦袢の付け方から習う。
先生は、ひとりひとりに文字通り、手取り足取り丁寧に教えてくださるし、和気あいあいな雰囲気も楽しかった。
ピシッとした襟元、ウエストやバストには補正のタオルとか仕込んで、それはきちんとした着付けにできあがっていくように順序をふんでヒモを縛ったり、巻いたりしていく。
私の出来上がりも一応のカタチになっていった。
それはそれは・・・女将風に。
う~ん・・・アタシの目指すところとは違うかも~と密かに思う。
私の着物のお手本人は、「いじわるばあさん」なのだった。
そう、長谷川町子さんが描かれるあのばあさんである。
でも!このきちんと基本に則った着付けを覚えなければ、あのような着こなしはできないということは知ってるので、女将風をしっかり覚えていこうと思った。
三時間弱で一回のレッスン(というのだろうか?)は終了した。
洋服から着物姿に変身した生徒仲間さんたちは、洋服姿より格段の差で美しく見える。
これって着物マジックであるね。
同じ人とは思えない変身っぷりに、え?じゃ?アタシも?と姿見を見入ってしまった。
先生は熱心な方で、私だけ都合の良い日をすりあわせて特別レッスンをしてくださるという。
がんばります!
熱中してヒモやら布を一生懸命さわっていると、なんとも高級な気持ちになれるものだなあと思った。
アタシの人生の三分の一は、探しもんの時間に当てられてるんじゃないか?と今自分に立腹しているのである。
これまた寄る年波のせいなのか?う~・・。
ひとつ、わりと探し当てるのに有効な方法を考えた、というか、経験から気づいた方法がある。
それは、「たった今、それを仕舞うとしたら、どこに?」と思案するのである。
最近では・・・印鑑証明のカードを探してもみつけられなかったんで、この方法でやってみた。
え~っと、今のアタシなら・・・実印とカードをいっしょに透明な袋かなんかに入れて、ああそうジップロックなんかにね、入れて小引き出しにしまうだろな、と考えた。
自分の行動の習性をたどる・・というところだろうか。
そして!みごと!あったんだ!それが!小引き出しに!ジップロックにとじこめられて!
今回は成功したけれど、探しものってまた意外なところから発見されることもあり、なかなか。
反省・・・・ちゃんとアイロンしなくちゃあねえ。はい。
ブーツの季節になって嬉しいな。
でもまだパナマ帽は必要な日差し。
背景に部屋のごちゃっとしたもんが写りこんでしまったんで、色ぬって隠しました。
東京新聞の連載が今月で5年目に入った。
う、うう嬉しいです!
読者の方々からお葉書やメールをときどきいただく。
読ませていただくたびに、本当にいつも感動する私だ。
(苦言も含めてです。ありがとうございます。心から)
「おしゃれのレシピ」では、
・季節を着る「小さい秋付け加え計画」
・今日使ってこそ「箱の底の埋蔵品、生き生き」
・旅行スタイル「軽い、便利・・・心はポピンズ」
・ぼっちゃんの半ズボン「トリコロールで夏っぽく」
などなどと、提案、こんな風もいいかも?を書いている。
新聞ですもんね、いろんな方に読んでもらえますもんね。
アタシの本を読んでくださる方とはまた違った感想をいただける。
ずっと以前に、いただいたお葉書に、
「どんな服が好きかということがわからないです」
と書かれていた。
最近では、
「自分風に着るって、どういうことをさすのですか?」
「似合う似合わないはなにで判断すればいいの?」
と。
9月26日付けのおしゃれのレシピでは、いつもとはちょっと違った文章を書かせてもらった。
おしゃれの具体的提案部分は少なくて、この連載中に思ってきたことや、これからの姿勢みたいなのを。
【5年目の秋に】
この連載が、5回目の秋を迎えた。
たくさんの方に長いこと読み続けていただけて本当に嬉しい。
新聞で読んでくださっている方々から、ときどきお葉書や
メールをいただく。私の年齢にビックリされた!と書いてくださる方も
少なくないのである。(いちばん最初の紹介欄に昭和30年生
まれと記しただけだったかも?ですもんね)
たま~に年齢を推定できそうな「35年ほど前の成人式には・・・」とか「27歳の
娘が・・・」
などの文中の文字から年齢を察して驚いてくださるのだ。自分も同年代です!と。
そして、安心して告白(?)してくださるのでしょう
・55歳になる今まで自分の着るものについて考えたことがなかった。
・自分の好みがわからない。・似合うって、どういうこと?・何歳までおしゃれ
していいの?
と質問なども書かかれている。あっ!と思う。はっ!とする。
こんな風に着よう、小物を上手にアレンジしようなどと
書くのは簡単なことだ。それを「自分用」に変換するのは楽しくもまた
厄介なことでもあると思う。
歳を重ねると、5年前いや1年前には考えられなかったような出来事が
襲ってくる。それはそ~っと忍び寄ってきてはいたんだろうけど。
どんな時も服をちゃんと着てしゃんとしていたいと思っている。
そしてどんどんおしゃれが楽しくなってきている今日この頃、56歳なう。