シャワー....もはや鬼門である。
今夜は、シャワー後の場外戦となった。
いつものようにのんきにラララン〜♪とシャワーを終える10時。
カラダにはバスタオル一丁、巻き巻きのかっこで、夕方取り込んだばかりのパジャマを洗濯山の中から取り出す。
パリッとのしいか状に乾いたパジャマは本当に気持ちがいいものだ。
のしいかパジャマをラフに手に取って首をつっこもうとしたところ、手のひらあたりでモギャモギャっとした感触を得る。
どっきりする暇もなく目に飛び込んできたものは....脱皮途中のセミであった。
ヤツはうすーく透き通るような黄緑色のフレッシュをただよわせ、かさかさ感はないものの、れっきとした立派なセミの体をすでになしていた。
脱ぐのあと足一本(おしい!)...ぐらいのところで、両者セミヌード同士の出逢いであったのだね。
さて、場外ということもあって「んぎゃ〜〜ぎゃ〜」と叫んでみたが、家の者らが出てくる気配はいっこうになかった。
.......だろうて。知ってたし。
一人で決着をつけるのに慣れているとはいうものの、とっさの行動というものは時におかしなことになるものである。
なんと右手にくっついたヌードセミを私は台所の流しに投げ込んだのであった。
と同時に勢いあまったか左腕が「おたま」をひっかけ、それがまたどうしたことかうまいことヌードセミをすくい上げるかっこうとなり、流しに着地した。
どうだろう、おたまに乗るうす緑のセミ(抜け殻付き)、なんとも斬新な組み合わせだ。
私はバスタオル巻き姿のまま、ピンポン球運び競争の要領で玄関まで全速力で小走りし、みごと屋外に放出成功をなしとげた。
どうかほめたたえてほしい.....。
途中バスタオルを落とし、足にひっかけながらも生まれたてのセミをおっことさなかった私のことを。
ふふふふを払拭すべく、とにかくそうじだ!と机まわりと、本棚あたりを攻めてみた。
古い資料とか古い手紙など紙類中心に処分する。
日焼けした紙たちは、うすら寂しさを醸し出していけない。
どんどん捨てボックスへ。(まとめて小さくカットして買い物メモ用紙にする。←これ便利だし、罪悪感もちょっと免れるし)
ポストカードをしまった重い引き出しも思い切って整理しはじめる。
カードのセットの箱が出てきた!
1970 CATALOG MAN と書いてある。
男性衣類カタログの写真をポストカードにしたものだ。
なんとなくモンキーズ風味がする。
15年??前だったか、お茶の水の本屋で買ったっけなあ..と思い出す。
かっこいいとおかしいが2:8ぐらいか?
いけないいけないとにかく大そうじと先を急ぎつつ、カタログマンを元のところに戻した。
負負負負負、不不不不不な気持ちが充満しているこのごろである。
墓石の熱さをおぼえているお手々のしわとしわを合わせてみても、しあわせ〜っとはならん。
友だちが、
「これをba-sanにつかって」
と、お宝モノを送ってくれた。
お宝モノをひとつひとつたなごころに乗せてはその温度を確かめる。
負と不がいっこずつ、いったん遠のく。
声に出して、負負負不不不ふふふふふ〜〜ぅっと最後は息のみのふ〜ぅに。
お手々をぐーにして、ぐっと力を込めたとたん、ついうっかり負と不をまたにぎりしめてしまった。
無駄ないきみを抜くってどうやるんだったっけな?
まだ生まれ来ぬ私のba-sanたちが教えてくれるかもしれない。
明日。明日。明日。
朝7時半に出発のぉ〜夜8時に帰宅でぇ〜...帰省した今日。
母、姉、義兄、姉んとこの息子&その息子(2歳)と、フーちゃん(犬)は車二台に分かれて乗って、お墓参りに行く。
炎天下の墓地は、乾いた「墓地」って感じ。
お墓ごとにお花が供えられていた。
あの花....この後....熱湯に浸かって朽ちてくんだよなあと思うと、ややちくちくな気持ちが湧く。
墓石に手を当ててみる。
タマゴが焼けるほど〜♪のエンジンフードなみの熱さであった。
なんだかこう、こういうの、もやもやが残るのである。
どう説明したらいいんだかは不明。いつも不明のままもやもやっとする。
お昼はおいしいおそば屋さんへ!
全然おいしそうに撮れてなくてすみません。
いつものように食べ始めてから、あ、写真、と思ったもので。
豪華な天ぷらも時すでに遅し。
えびちゃん一本残すのみの状態でのパチりと。
(もちろんそばにこのように乗っかてたわけではありません。アタシが乗っけただけ)
とうもろこしは店主からのサービスで。
甘くてやわらかいとうもろこしだった。
そば湯もおいしくて、ごくごく飲んできた。
車一台と別れてから姉と二人だけで、友人の展覧会に行く。
「クラバヤシマユミ グラフィックデザイナーとしての創作」
という展覧会。
デザイナーであり、またカメラマンでもあり、またイラストも描かれるクラバヤシ氏。
展示方法もまたとても素敵でじろじろと見た。
小さな写真を鉄のボックスに納めてあるのが興味深かった。
「大自然を小さくとじこめました」
とうこと、しっかり虫眼鏡でのぞきこんできた。
母にba-san人形を渡す。
本物のばあさんがba-sanを持つと、ba-sanはかすむ。
バナナの葉っぱ柄のスカート、いつもは、オレンジ色や赤のTシャツを合わせて南国パッパラ気分を出しているけれど、今日は黒のTシャツでチョイジミに着てみた。
このTシャツの背中は、真ん中がぱっくりと開いていており、首の後ろんとこでヒモで結ぶようになっているのだった。
なのでタンクトップを重ねている。
グレーのタンクトップ、前面では裾の部分と肩のところからはみ出させている。
背中部分では面積広く見えている。
黒、グリーンとキッパリ色での上下なので、間に中間色を挟むと落ち着くような気がしてグレーにした。
息子が高校時代に使っていた水筒、今では私のお出かけ用に。
こんな服装の時にはカラフルなバスケットを持ちたいとこだけど、ないので黒かごでおとなしく....。
あ、黄色のバスケットがあったな〜!(高校時代に買った40年物の)
出しておこう。次回はそれでいこう。
朝に昼に夕に、バナナミルクをつくっては飲んでいる私である。
バナナ、牛乳、氷2かけら、イナアガーでつくった寒天ゼリーをミキサーでンガガガア〜とやるだけのもの。
(寒天ゼリーは最後に入れて、ちょいガガでね)
コップに注ぐと持ち重りがする。
ひとえに寒天ゼリーのせいである。
よって、腹持ちもとてもいいのである。
メロンとか桃とか、そういったセカンドフルーツがあればあったでそれはそれでまた一段となのだけれど、バナナだけで充分おいしい。
バナナの力によるところが大きいのだ。
毎日飲んでいると、好みのバナナがわかってくる。
シミが浮き出してるようなバナナがよろしい。
結束力もすでになく、皮の質感もややへたれてるのが大変よろしい。
グッドなバナナは右側のである。
左側のは、5本200円。
グッドな方は5本で30円。
味もプライスもグッドなんである。
しかしいかんせん...5本30円は「先」が短いので、すぐさま冷蔵庫に保存しとく。
皮の色はすごく悪くなるけれど、中身は保たれるもの。
5本は二日で消費できるので、問題もないし。
味わいのあるバナナミルクのできあがり。
茶色いシミ、へたれだした皮肌。
そういった領域にふみこんでこそ出てくる優しいスウィート。
...........先はいわずもがなってことで、ひとつ。