秋晴れの今日、浅草へ行く。
「本日定休日」の履もの屋の閉められたシャッターに描いてあったイカした絵にずきゅんとくる。
道々ふと見上げた看板の絵のなんとも愛らしいこと。
このお店もお休みだったが....。
いったいなに屋さんだったんだろ?
裏道で、人なつこい猫にすり寄られた。
「おばあさん顔だ」と家人。
正座であいさつしてくれてるのか。
「こんにちは。お互い元気でやろうね」
大きな白い犬二匹に、浅草寺境内で遭遇する。
飼い主さんから水をもらって飲んでいるところ。
いい水を飲んだことだろう。
子どもらになでまわされていたので、私も混ざってなでまわしてきた。
「雷門」の大きな赤い提灯のところは定番なフォトポジションなので、たくさんの人々が次から次へと「赤い提灯込み」の写真を撮り合っていた。
人力車の兄さんが、
「撮りますよ〜」
親切な声をかけていた。
私は、お兄さんがイケメンだったので、お兄さんを撮った。
ナイススマイル!!
重さを知られたくなかったので、人力車には乗らず....すまん....。
おみくじをひいたら、ぜんぜん好もしくない結果だったので、それは引かなかったことにして(練習練習とココロの中でつぶやいて)本番で引いたら大吉!だった。
それを採用として、小さく折り畳んで財布に入れた。
ズルしたとはまったく思っていませんから....。
くれぐれも五番は引かないようにね!
浅草...........続く
黒い革のコートのba-sanは身長が16センチのチビさん。
なにかと外出好き。
西方向に歩き出すことに決めている人。
まず西に。
小さいバッグも作ってあげた。
バッグにいろいろ付けるのは、全然好きじゃないんだけれど、このバッグを持ったba-sanなら付けてもいいなと思った。
外出好きなba-sanだし。
「バッグを持ったba-sanを付けたバッグを持ち歩くばあさん」
お?そうすると、私も西に向かって歩き出すことになり、ますます道に迷うかも。
私の貧弱なメイク道具。
プラスティックの小さいケースがどうも...好きではないので、全部アルミの小皿に取り出して使っている。
汚くて、めんぼくねえ....。
しかし、誰のだってふつう、こんな使いかけ状態なのではあるまいか?と思い切って載せました。
まゆ毛に使うのは、濃い色のものだ。
アイシャドウは、薄めの茶色っぽいので。
いつもシャドウの付属の小さいブラシや筆でこまこまとやっていたけれど、今日長めのブラシを買ってみた。
やっぱりやりやすいよ、長いほうが...。
めんどうくさがらずに時々は、こまごま道具を新しくしないといけないと思った。
スーパーで12尾500円のエビを買う。
お安いエビでも....アレさえあれば!の、すべて塩糀だのみの私である。
しょっぱくしすぎないように、塩ひかえめな糀で下味をつける。
案の定、おいしくできました。
色よく漬かった小ナス、あさりのみそ汁も付けて。
風ごーごーとうなる中の夕ごはんだった。
今夜のごはんはサンマと餃子ね。
サンマは水気をとったあと、身体の表面ぜんたいに塩糀をていねいにやさしくまぶしておく。
ちょっと放置。
餃子のひき肉にも塩糀をもみこんで、こちらもちょっと放置。
塩糀がしずかにうまみを引き出す作業をしてる間に野菜をきざんだり、こちらは大根をすりおろしたりトントンやシャッシャする。
はい、できあがり。
餃子の羽もぱりぱりにできたし、サンマもふっくら焼けた。
サンマを焼くとき、表面に付いた糀のつぶつぶは取り除いています。
なんとなくね、あってもいいんだけど.....ないほうが見た目きれいだしってことで。
モツ煮込みもおまけの一品。
これは火に一時間ぐらいかけておくだけの技いらず。
もちろん塩糀を一さじ放り込んでます。
おいしいおいしいといいあって、すべて完食の夕げ。
黒ビールを三人で一本、ひとくちずつ。
秋のまんきつすべき幸は、食卓にあり。
まゆブラシ(小さな櫛)を探し出した私は、おしえてもらった手入れ方法を思い出しながら....そっとまゆ毛をくしけずるのだった....。
•生えているまゆ毛の方向にさからわず、そお〜っとなでるように整える
•本線が整ったら、本線からはみ出ているはみ毛を抜くかカットする
ここまで思い出した。
「ホントはそれで充分なのよ」と彼女はいっていた気がするが....ね。
ここからである。
それだけでは、なにか物足りないのである。
アイシャドウの焦げ茶色のパウダーをブラシにとって、両方のまゆ毛が同じ形になるようにちょっとずつ塗り足していくのだ。
まゆ頭から一挙にいっぽんぐいと描くと、星一徹になりかねない。
あくまで色を「足す」気持ちでやらないと。
まゆ尻のカーブは、横顔を鏡に写しながら描く。
「美しいまゆ毛の描き方」でサイト検索するといくつかレッスンページもあったが、どれも私の手におえるような簡単なものではなかった。
まゆ頭とまゆ尻の高さが同じ(描き始めと描き終わりってことですよね)にすることなど、ポイントもいくつかあった。
できるポイントだけを押さえようと努力もしてみる。できるだけ...。
まゆブラシで整えたあと、眉間にぐっと力を入れてシワをよせて、浮き上がってみえるロングな毛も少々カットするようにしている。
まゆ毛は顔の印象を大きくかえる部分だ。
手入れの難しい部分でもある。
しかし難しいからといって、なあなあにしていては損っ!とも思う。
カットにちょっと失敗してもまた生えてくるんだしね、描くのに失敗したらオイルで拭き取ればいいんだしね、と思いながら、秋の入り口の今日このごろをまゆ毛ウイークとし、きれいなアーチ作りにいそしむつもりである。
それ、「デコ丸出し女」の宿命とも思う。
.........まだ続く
ベージュっぽい色の服が着たくなった今日だ。
うすいピンクのパールネックレス、汗が気にならない季節になってやっと出番。
まゆ毛について書こうとおもったけれど、時間がどーも半端になりそで....夜の課題として保留、の午後二時なう。
そして......今。午後10時半なう。
ブログ再開。
めっきり秋らしくなってきた。
朝夕の犬の散歩やら、お出かけの必需品はつばの広い帽子であった。
麦わら帽子であったり、布のハットであったり、ラフィアを編んだ帽子であったりを、毎日毎日かぶって外に出ていた。
ぐぐっと目深にかぶる帽子は、顔半分を隠してくれ、「オンザまゆ毛」にしてかぶっているものだからまゆ毛の存在を忘れていてもいいのであった。
でもこれからだんだんと帽子も必要なくなってくるのである。
そんな今日、帽子ナシで家を出ようとして鏡の前を通過すると、やけにぼんやりとした顔のアタシが写った。
おっといけねえ....そうだそうだ、これからはまゆ毛に力を入れなければいけないんだ!とはっとした。
いつだったか、ヘアメイクの仕事をしている友だちに「まゆ毛の描き方」を教えてもらったことがある。
ささっとやってみせてくれたけれど、一朝一夕にマスターできるほど甘くはなかった。
「毎日やっていれば、コツがわかってくるはず」といわれたけれど、コツなどつかめないままに。
友だちがすすめてくれた簡単な方法は、「まゆブラシでまゆ毛をとかして整えなさい」というものだったことを思い出し、ブラシを探し出すところからはじめた。
続く
昨日。
午前中、着付け教室のあと午後から友だち編集者と会う。
いろいろいろいろいろ....公私にわたりダメ出しと意見とアドバイスをもらう。
ちょっと反論というか自己弁護するも、相手は切れ者編集だもの、こっぱみじんに論破される。
木っ端にみじん切りにされても心地いいのは、それが愛情??から出ている言葉だからだ。
「アタシは真剣に生きている。この仕事以外の仕事は考えられない」
私の心のほぼ全域にしみた。
気がついたら、深夜まで5時間もしゃべっていたのだったが、まだ話し足りない気がしている。
今日。
ねぼけ頭でひと仕事したあと、7月に開いた「三人三様」の仲間と会う。@青山
(ひと仕事のけりがつかず、40分の大遅刻をする)
それぞれの一夏の話と、うらやましい秋の計画など聞く。
クリスマスの前にまた会おうね〜と。
それぞれに何かと忙しい日々なのであった。
刺激をうけるのには「人に会う」のが一番である。
今思っていること、これからしたいこと、困っていること.....聞いてもらい合う。
そしてそれは自分確認の意味が大いにある。
夜。
姉から心重くなるような電話を受ける。
過酷な日々らしい。
これから残っているひと仕事の続きをもりもりっとしよう。
友だち編集者が吐いたひとことひとことをかみしめよう。
ダメ出しされても修正できないこともいくつかある。
涼しい夜だし真剣に考えようと思う。
明日。
くるなら来い!
義母はきのう、高田馬場のお墓まいりに義弟と連れ立って行った。
そして今日はまた別のお寺、日暮里のお墓まいりに行くという。
じゃんじゃん降りの雨の中、お足下も悪かろうと、いっしょに行くことにした。
片道2時間の長き道のりである。
日暮里駅はスカイライナーとかがかするようになってから、わけわからないほどの変貌ぶりである。
迷いながら駅を歩く。
やれやれとたどり着いたお寺。
雨にめった打ちされている墓石に、また手桶の水をかけるのはどうかな?と疑問に思う私をしりめに、義母はじゃんじゃん水をかけていた。
天からの水と、手桶の水は別物なのか。
あっちゅう間に消えるお線香もしっかり供える。
交代でなむなむ〜をして、滞在5分もしないお墓まいりを終えた。
義母はその足で義妹のお見舞いにまわるというので、病院もいっしょに行く。
若いときから美貌をほこっていたおばさんは、美貌のばあさん(87)になりベッドに横になったままだ。
二本のチューブが身体に。
一本は「入り」で、もう一本は「出」用の。
でも口と頭はばりばりなので、ばりばりにおしゃべりをする。
昔の話、退院後の不安、お墓のこと、姉妹のウワサ(主にアッコウ)などなど、楽しさのみじんも感じられないおしゃべりであったが、必要なことだろう、ふむふむと聞く。
ba-sanの先輩なのだ。取材として熱心に聞く。
「大福かシュークリームが食べたい」
と熱く強くいう。
義母が、
「重湯の食事なのに...ダメだと思うわ」
と注意。
「あら、自分のおなかのことは自分が一番よくわかってるんだからいいのよ」
と反論。
重湯食の患者には.....私とて賛成しかねた。
滞在30分が限度で、
「また来るわね」
と退出した。
義母はきのう&今日の外出でとても疲れたといって、足を痛がっている。
「ヨウコさんにいっしょに行ってもらって、ほんとに助かった。ありがとう」
と感謝もされた。
でも....私は真夏の実家のお墓まいりにひきつづき、とっても腑に落ちないのである。
ここまで義母(88)をかりたてる墓まいりっていったい...とバチ当たりの私は心底思うのである。
沖縄のお墓のこと、先日ひょんなことから知った。
沖縄では、葬式の後土葬にし、しばらくして遺体を掘り起こしてだな...きれいに洗骨してだな、改めておさめるところにまたおさめるのだという。
それ、長男の嫁の仕事なんだと!(昔の話なのかもしれないけど)
それを知った時、「あ〜沖縄の長男の嫁じゃなくって本当に良かった」と思った。
沖縄の長男のお嫁さんには本当に申し訳ないのだが。
掘り起こし時をまちがえでもしたら、妙なものがまだ付いてたとしたら....などと思うと震えがくる。
長男の嫁の義母がずっとしてきたこと、アタシが受け継ぐことになるのだろう。
「スプートニク号に乗せられて宇宙に置き去りにされたあの犬に比べたら、自分の境遇なんかまだマシだ」
とイングマル少年は考えて乗り切っていた。@My life as a dog
「昔の沖縄の嫁に比べたら、私なんかぜんぜんマシ」
と考えてみようか。
シュークリームを6個買って帰ってきて長男の嫁同士、義母とむしゃむしゃ食べた。
それはそれはおいしかったです。