昨日から明け方まで降り続いた雪は、50センチ以上に。
長い長いながぐつをはいていても、くつの中に雪が入ってしまう。
午前中、息子に家の前からスーパー(サントク)に続く道をつくってもらう。
ご近所の方々もせっせと家の前や、自家用車の掘り出し作業をしている...。
そんな中で!さすがだすぅ〜、20代男子のパワーはぐんを抜く。
汗だくになりつつ、わっしわっしとラッセル車のごとく進む息子をみて、ほくそえむワシ。
お一人住まいの奥さんの家もついでって風情でナニゲにやっつけてくれ、ぼっちゃん、カブを上げる。
地図には載らんが、一本道ができた。
作業後、開通したばかりの「サントク街道」を通ってジュースやらポテチを買いに行っていた。
ここ多摩地区は東京都とではありながら、都内とはいっせんをかくしておる。
積もり方が違うもの。
よくニュースで、「東京での降雪は.....」といって、新宿の南口付近の風景が映し出されるが、あんなものじゃないのである。
今、バスは運休している。
宅配便もお休みのもよう。
家の前の道路には、わだちのひとつもない。
昨日届いた「生糀」でたっぷりの甘酒づくりにいそしむ今日。
冷凍保存用にも....と、何回もしこむ。
甘酒のかきまぜ時を待ちながら、ストーブの前で編みもの。
ゴム編みで、たいらに編み進め、サイドをとじたら小さな腹まきができあがる。
首に装着してネックウォーマー。
頭に装着で、幅広のヘアバンド風の帽子になる。
つくったものには愛着もわく。
スーさんの首巻きと、私のネックウォーマーの目数は同じだ。
身につける人が変わると、違うものに見える.....。
二人、首ぬくくして寒風の中散歩に出かけるのであった。
どーです、スーさんイカしてましょ?
呼べばふり向く。
雪道を歩く嬉しさを顔の表情からよみとるのはなかなか....ですが、これ、とっても嬉しい顔なのです。
素足のくせに首にはマフラーって、ねえスーさんよ。
夜な夜な編みもの。
おもて編みとうら編みしかできないので、ひとめゴム編みやふためゴム編みなどで、幅広のヘアバンドを編んでいる。
ずずずずっと、平に20センチ〜25センチほど編みすすめて、最後に伏せ目。
脇をかがるだけだ。
小型の腹巻き状態のひとつができ上がる。
今、白毛糸編んでいるのをふくめて、四つめである。
ひとつは、スーの首まきにしてやった。
とても似合うんです!(画像は明日〜....)
ごく幅広のヘアバンドは、一見帽子のように見えるものだ。
一束にまとめた髪の毛がてっぺんから出るので、かぶり心地がいい。
寒い日は、耳も収めるとぬくぬくだ。
オリンピックのジャンプの選手が、台の頂上で編みものをしてるとこがテレビに映っておもしろかった。
近所の手芸屋さんでは、「ニットカフェ」と称して編みものを教えてくれる。
500円でコーヒー付きである。
残糸も格安でわけてくださるので、時々でかけていっては教えていただいたり、でき上がったものを見せにいったり....。
まっすぐ編みだけじゃなくて、もう少し「小技」などつかったものも編みたいと野望もむくむく。
やらなければいけない家事や仕事からちょっと逃避したい気分のとき、編みものはすごくいい。
5段編んだら、仕事にもどる...とかさ。
ジャンプの選手は、超のつく緊張から逃避するために編んでいたのかなあ。
なんだか心あったまる光景だった。
夜更け、雪のせいだろう、いつもよりし〜んの深さが重厚だ。
沸き立てのお湯で、ウイスキー入りの紅茶をいれる。
そして「モンク」ターイム!に。
シーズン3に入って、なんの前触れもなく、アシスタントが変わってしまった。
シャローナは再婚して、引っ越してしまったのだ。
ああ残念。とっても残念。
シャローナと人のいい副警部補、ちょうちょうはっしやりあいながらも、いい感じの♡な雰囲気も出しつつ、突然の引退である。
新しいアシスタント「ナタリー」も子持ちの独身女性である。
新米だから、まだモンクとぎくしゃくしたところはあるにしろ、シャローナと同様にひじょうに勝ち気でありながら、繊細な部分もある人。
これからきっとモンクのいい相棒になっていくのだろう。(と期待まんまん)
モンクは生まれながらの、強迫症というのだろうか....こだわりの強い性格らしい。
潔癖性の最強のやつ。
最愛の妻を亡くしてから、それにターボがかかったようだ。
普通に生活したい、でもできない...とイライラのジレンマ。
あるとき、どうしようもなくおちこんでしまい、医者からハイになる薬を処方される。
ドラマだから、そのハイっぷりがコミカルに描かれているものの、わびしさがただよう。
「ぶっ飛びモンク」という回がそれである。
ぶっ飛んではいるところはあるにしろ、普通の生活ができるモンクが初めて登場したわけである。(レストランで食事、車の運転とか)
が、しかしなんと魅力のない男になってしまうことか!
モンクの魅力は、異常な潔癖なところと、自己中、そしてめんどくさいまでのこだわりに集約されるのだからね〜。
途中、警官復帰の希望はなくなったんだなとみていたが、まだその意欲は消えていなかった。
「復職」を餌にされて、アブナイ仕事をさせられることもあったし。
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駅前TSUTAYAで、私と後先になりつつ楽しんでいた「モンク同胞さん」は、ものすごいスパートをかけたらしく、すでに最終シリーズに入っていた。
あと二枚で終わりのもよう。
なんとなく、こちらも残念。
まぼろしの相棒だったのにな〜。
明け方から降りはじめた雪は、夕方になってもいっこうにやむ気配をみせない。
それどころか、よりいっそうチカラをこめて降り続いている。
雨でも雪でも散歩は欠かせない犬っころ。
深々と積もった雪の道をわしわしと歩く。
30センチは積もってるだろうな。
スーさんは歩きにくそうな素振りは見せるものの、喜びが圧勝しているようで、転げ回って遊んでいる。
アタシもいっしょになって、走ったりしたいところだけれど、アレなもので....万一転んでまたアレすると....と思うと、注意深く歩くのが精一杯だ。
アタシのぬか漬け、おいしく漬かってます。
昆布は、出汁をとる他に、色んなもの巻いていい味を出す。
ほそ〜く切って、するめやらニンジンやらと楽しくまみれてねばりを出しもする、実力のある海の食材である。
鷹のツメは、華やかないい赤色でその存在を誇示している。
「刺激界」の花形食品である。
色合いをかわれて、リースなどの飾り物部門でも重宝されることもある。
食パンは、朝の食卓には欠かせないものだ。
柔らかに色んなものを挟むその包容力は、誰もが知るところである。
ビール、説明もいらん旨い飲み物である。
塩糀、言わずもがな。
活躍の場所々は違えど、全員すごい実力者である。
そんな面々を、まとめるのが「ぬか」である。
「ぬか床プロジェクト」のリーダー。
そんなプロジェクトのためにあつめられたが、メンバーたちは初対面である。
食パン氏に、インタビューをこころみたところ、
「ええ、これまでいろいろなものをはさんで仕事してきましたが、昆布さんと組むのは初めてです。
昆布さんは、巻くことも仕事にしているとか?せいぜい巻かれないように気をつけたいと思いますよ。ええ、ええ」
と皮肉まじりに答えた。
こっそり聞き耳を立てていた昆布氏は、ほんの一瞬身を硬直させたが、誰も気づくものはいなかった。
「あんなヤワなやつのいうことなんて...」
と、出汁をにじませながらつぶやいた。
パン氏はすかさず、
「耳もないくせに聞こえるのかい?」
と、自分の耳をちぎって見せていた。
しかしリーダーのぬか氏に、
「そこはまあまあ、仲良くいきましょうや」
とやんわりとたしなめられ、大人な挨拶を交わし合っていた。
挨拶もそこそこに、それぞれの持ち味をおしげもなく放出しはじめる。
偉大なリーダーの元にあって、メンバーそれぞれがすばらしい働きっぷりをみせはじめたのだ。
若干のいがみあい(特に鷹のツメ氏は、今回色合いを必要とされなかったので、よりいっそうピリピリしていた)張り合いつつも、プロジェクト成功に向かって歩み出したのである。
まとめ役のぬか氏は、おおらかに、そして間違いのない着実な仕事をし、美味しいぬか床をつくりあげていった。
いつしか仲間同士の連帯感もうまれ、かたい絆で結ばれていく。
意地も角もとれていく。
そこには、長老「塩糀氏」の仲介、また、酔いどれを装いつつも確実な発酵作業を助けたビール氏の援護があったことも見逃す事のできない事実だ。
皮肉屋のパン氏は、真っ先にぬか色に染まり、嬉しそうにとろけていった。
調和。
そんなすばらしい「お床」につく野菜は、旨味をじんわりとその身にしみこませつつ自らも発酵する。
私は、ころあいを見計らってはそれをそっと取り出し、食卓にのぼらせる。
これから工夫を加えて、新メンバーも加えたりしてもっとおいしく成長させ続ける予定だ。
ぬか氏に全幅の信頼をおく。
ぬか床プロジェクト、遥かなるその道程。
情熱大陸。
三日まえ、ぬか床を仕込んだ。
800グラム200円の米ぬかを買い、昆布、ビール、食パン、鷹のツメ、そして塩糀の豪華メンバーを投入。
煮立てたお湯に塩をていねいに溶かし、豪華メンバーとともにしっかりとしっかりと混ぜ込む。
ぬかのいい香りが立ち、すでにおいしい予感だ。
くず野菜を入れて、ようす見。
一週間から二週間くらいは、発酵期間をおいたほうがいいのだろうけど、翌日には待ちきれずにキュウリを漬け込んだ。
24時間後、食卓に。
塩味が薄めだったので、ほんの数滴、糀しょうゆをかけた。
おいしかったんですね〜これが。
ぬかの風味がきつめだけれど、それもまた旨味だ。
これで毎日ぬか漬けが食べられる〜!
発酵食品生活、まだまだ序の口。
たまらん、やめられん。
もっともっと深みにはまりたい。
けっこう長かった髪の毛、骨折を機にバッサリいったのは、去年の11月のことだ。
肩すれすれの長さの髪の毛はパーマっけもすっかりとれて....結んでいなければ...そう、落ち武者である。
これからどうしようかなあと、雑誌などながめながら考える。
「KINFOLK」には、ステキなおばあさんの写真がたくさん載っている。
表紙には、白髪のロングロングヘア。
いいなあと思う。
こんなにきれいに伸ばし続けること、どうしたらできるのだろうか。
そこには「お手入れ」が不可欠なんだろう。
さて、どうしたものか。
ショートのゆるやかパーマにもあこがれる。
先日、友だちと昼食&コーヒーしたおり、友人はうっかり携帯電話をお店に置き忘れた。
帰りの電車に乗ろうと、駅に向かって歩いていて、ちょっとした写真を撮ろうとしたときに気づいたのである。
われわれは、びっくりするほどの方向オンチである。
それは、信じられないほどのオンチっぷりなのだった。
すんなり、さっき行ったばかりの店にもどれるはずもない。
はたして携帯電話は再び手にすることはできるのか.....。
オンチの程度の例を、いっこだけ挙げさしてください。
二人とも、学校の中で迷子になった経験をもっていた。
それは、四年間通った学校である。
それも、四年生のときに学内で迷ってたのである。
そう大規模でもない学校なのに。
4号館だったか3号館だったか、ちょっと日陰にある校舎だったし、あまりなじみのなかった建物だったこともあるけど。
ずっと前、「方向オンチくらべ話し」をしあったときに、同じ経験者だったことが判明したのだ。
「あ〜アタシの他にもそんな人いたんだ〜。でもあの校舎はなかなかわかんないよね」
と、納得しあったものだ。
私は内心.....けっこうイッテルやつだな....と思っていた。
そんな友と、くわしくない土地でのランチ。
てきとーに10分くらい歩き、てきとーにチョイスして入った「食堂」と「喫茶店」で、そりゃ楽しく糀話しにいそしんだものだ。
で、その帰りに携帯電話を置き忘れてきたことに気づく。
あわてる友。
しかし、われわれは、おしもおされぬ方向オンチの最強コンビである。
行ったところに戻れるはずもないのである。
かすかな記憶....「あのカンバンはさっき見たよ」「いや、あれは帰りには右側にあったはず」などと、わけわかんない会話をかわすけれど、らちがあくはずもなし。
思わず、袋小路に迷い込んだりしながら、やっとこ食堂にたどりついたのである。
無事、携帯電話を保護する。ヤッタ〜!あった〜!
再びの帰り道、
「駅はどっちですか?」
と、往来人にたずねたのは、追記するまでもない。
友はアタシに感心する。
威風堂々な迷いっぷりで、ぜんぜんあわてる気配すら見せなかったって。
私の方向オンチは、そんじょそこらのもんじゃない。
年季と実績を積んでいる。
道に迷うのは日常茶飯事のことで、そっちが普通なのである。
すでにステージが違う。
迷いたくて、歩いているわけではないし、一発で目的地にたどりつきたい熱意もある。
しかし、どうしても「反対」の方向に向かって歩いてしまう習性があるようなのだ。
ちょっとの疑いすら持たずに、反対方向に歩き出すという、やっかいな習性。
私は、本当は、道に迷うのが好きなのかもしれない。
迷って迷って行き着けないことも含めて、まあ、しょうがないと思える。
人生そっくりじゃん。
そんな気持ちのわかる「方向オンチさん仲間」って、けっこういると確信している。
それも一種のオタクであろう。
互いに、迷う人生について、語り合おうじゃないか。
オタク集会の号令をかけても、ぜったいに集合場所にたどりつけない仲間たちよ!