深夜も深夜のど真ん中、三時半にスーと散歩。
あまりにくーんくーんきゅーんきゅーんの声で階段の下から私を呼んでいたので、やれやれ...と思いながらも出かける。
そんな時もあるわさね。
いつもの散歩コースの短縮コースにして、公園をよこぎったところ、まずスーがぎくりとしてフリーズ。
その1秒後に、ベンチのお二人がぎくり。
やや遅れ気味に私がぎょぎょ。
深夜ですもの、そんなこともあるだろう。
気をつけなはれや〜、お互いに。
4時には帰宅して、ミルクティーなどいれて一人ティータイムにする。
箱詰めされたばあさん方にいちべつをくれた後、ガムテープする。
テーブルの下で満足そうに手足を伸ばし寝ている犬。
ミルクティー二杯めで、だんだん窓の外は明るくなっていく。
こんな時間も犬っころからのプレゼントだ。
ばあさん作りも最後と思っていたけれど、夕べは何かから逃避するようにまた針を持ってしまった。
「あんたの気持ちもわかるわよ」
とばあさんはいってくれはった....。
作るというより、作らせてもらっているというような、坊さんのココロすら湧く。
ばあさん、ホントにありがたや!
そろって会場にまいりましょう!


かけこみで、最後のひとり。


全部で20人のばあさんができ上がった。
それぞれに、色んな個性持ちで。
このばあさんは、かっこうの巣の下に立っただけで、何個のタマゴが孵るかがわかるのである。
巣立つ鳥の数と違ったことは一度もないから。
迫ってきました。
「三人三様展」7月5日から9日。
詳細は、右側の●お知らせをごらんくださいませ!
画像クリック!プリーズ。
洋服で参加のすみよさんから布をいただいて、エプロンにしているばあさんもいます。



前に、黒のカーディガンを上に着ていた茶色の薄いワンピース。
今日は、胸元も見せる着方で...。
ほーら(というのもなんですけど)アンナミラーズみたいでない?
キャミソールを長くしたようなワンピースに重ねている。
私はスーといつもの散歩途中であった。
対面から、なんとも素敵な着物とモンペすがたの女性が歩いて来られる。
黒のベストともコートともいえぬ羽織ものを羽織っている。
あまりのかっこ良さに見とれ、通り過ぎた後も振り返って後ろ姿を目で追った。
後ろエリはブイ字に大きく開いている。
あの羽織ものはいったいどうなっているんだろう?
もう、じろじろ見たくてたまらなくなり、辛抱たまらず駆け寄って......。
「スミマセン!ちょっとお話してもいいですか?」
と、躊躇もなく話しかけていた私であったのだ。
立ち止まってくれた女性は、
「あら、これですか?羽織の袖をとっちゃったものなの。ごらんになります?」
と、こちらはもっと躊躇なくベンチにバッグを置くやいなや、羽織ものをさっと脱ぎ、
「こうなってるのよ」
と広げて見せてくれた。
上から下までもっとよくよく見れば、モンペ風のサルエルパンツにブルーギンガムチェックの絽の着物。
半襟は手ぬぐいみたいな緑の布。
黒足袋は、ところどころ薄くなり、白っぽくなっている。裏生地も黒地で。
もーもーどれをとっても好みなものばっかを着ていらしたのだ。
「パンツはね作ったの。半襟はガーゼ」
いっこいっこ着てるものを説明してくださった。
「そんな風に着こなすなんて、本当に本当に素敵です」
と、コーフンの私は鼻息あらく言った。
「ありがとう。着物は古着屋で500円ウフフ。羽織は母のお下がりよ」
キター♪私のツボに。
今、着物に興味が津々であること、普段にどしどし着たいと思っているがなかなかであることなどをお話したところ、
「昔の人は着物で畑しごともしたし、今よりもっと自由に着こなしていたのよね」
と。
住まいが近所ならいいな〜、もっと話したいな〜と、お家をうかがったら、遠かった...。(伊豆)
たまたま多摩に来ていたということだった。
私は続けて言う。
「お名前とご住所教えていただけませんか」
彼女はあっさりと教えてくれた。
アタシもアタシだけど、彼女もそーとーだと思う。
たった今出逢ったばっかのヘンな女に教えちゃうなんて。
でも....なにか通じ合ったのは確かだと思う。
「失礼ですけど、おいくつですか?」
こんな失敬千万なことも聞いた。
私よりみっつ上だった。
「私は本田といいます。この辺に住んでいます。57歳です」
と聞かれてもないのにトンチンカンの返しをした。
「手紙を書きます!」
とも付け加えた。
「遊びにいらっしゃいよ。電車ですぐよ。いいところたくさんあるの、案内するわ」
そして、
「今度お会いするときは、着物でね!またお会いしたいわ」
と言って、去っていかれた〜〜〜。
これから手紙を書くぞ〜。
こんな出逢いもアリだね。
彼女は綿花栽培もしているという。
興味津々。
私はナンパというものを今朝した。
今手元には、お名前と携帯番号を記した紙切れがある。
「スミマセン!ちょっとお話しても...」
と知らぬ人に道で声をかけたのである。
今もなお(お昼近く)コーフンと嬉しさでドキドキしっぱなしである。
詳しくは今晩....続きを。

バナナ一本、牛乳コップ半分とメロン、みんないっしょにミキサーでガ〜ガ〜ッとやり、仕上げにかんてんゼリーを加えて、ほんの一秒二秒ガガっとする。
メロンはやすいやつで充分おいしい。
メロン風味がうまみになる。
これはなんつっても最後に入れるかんてんゼリーの砕けた食感がたまらんのです。
ガガッをほんの少しというところがポイント。

うまく撮れなかったけれど、少し緑がかった黄色のおいしそうな一杯なんだよ。
当然、お腹もいっぱい。
麻&綿の素材はさらっとして気持ちがいい。
若いころは、素足にこのワンピースいっちょうでぶいぶい着ていたものだ。
アクセサリーもなんにもナシの潔い着方をしていた。
今は太さは変わらねど、全面的にヒラメ筋をさらす勇気はすっかり失せている。
かといってタイツでは重くなりそうな気がして、足のこうだけさらしてみた。
下半身を真っ黒にするより、ほんの少しの肌色見せでもすっきり着られるように思うがどうだろ。

姉から「もう着ないから」と、たら〜んとしきったカーディガンをもらったので、首巻きとして採用した。
たら〜んがいいあんばいに使える。
若いころと同様な気持ちは、このワンピにはアクセサリーはなにもつけたくないってところだ。
でも年波世代になった今、こってこてのデザインの長いネックレスをつけるのはいいかも?と今日ちょっと思った。
軽い感じのかごバッグを持って...と。
まだまだ現役、30年もののワンピースだ。
私はものもちがいいほうだとやっぱり思う。
使用方法を変えて「好き」は持続する。
「三人三様展」では東京新聞での連載中のイラストエッセイ【おしゃれのレシピ】の原画も展示する予定だ。
出してみたら100枚以上あった。
見てたら、へたさにしみじみしてきた。

これら、どうやって展示するんだ?
壁面少ない会場だし...。
かっこいい額(込みのイラスト)メインにしたいし....。