きもちのいいさむさ。
窓をあけはなして、一心にえんぴつけずり。
チビたえんぴつはそれなりにかわいくて捨てられない。
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そしてモンク。
昨日、友だちに
「名探偵モンクってみたことある?」
と、ちょっとふってみたところ、10年以上前に二三回みたことがあるという返事。
「あの、ダサいおじさんが出るやつだよね」
といわれ、ややむっとする。
あのチャーミングさ、たまらんです。
これも「熟年取材」のひとつだった。
ある展覧会会場のすみっこで、三人の中年女性が、声をひそめながらも、熱心に語っていた。
展示物に目をやりながら....だったら、なんの不思議もないが、興味&話題の中心はあきらかに、展示物とは無関係とおもわれる話しっぷりであった。
通りかかるという体で、ちょっとだけ近づいて、耳をそばだてたところ、韓流スターについて熱く語り合っているところだった。
「ペ•ヨンジュン」いまだに根強い人気なんだ!と驚く。
彼女たちは、それはそれは生き生きとした表情で語り合っていたんである。
水を得た魚たち。
愛するものが共通って、嬉しいものね。
それがオタクの神髄である。
先日の、アタシと友もはたから見れば、きっとそう見えてたに違いないと思う。
ランチメニューのコロッケ定食をもぐもぐ食べながら、「糀」について嬉しそうに語らうふたり、それは友と私。
糀をつかい続けた結果、白髪が減ったようだとか、お肌がきれになったような気がするだとか、まいきょにいとまがない。
糀しょうゆ、酢糀、塩糀、甘酒、味噌の味についても、ただただ絶賛するわれら。
同じ糀をつかって手作りしているからだ。
食べ終わった後は、喫茶店に場所を移し、また同じ糀ばなし。
糀ばなしは尽きません。
私はこの話題が楽しくって、嬉しくってしょうがない。
「あの甘さったらね」
と一言申しただけで、100ほど通じる嬉しさはないです。
友からの、
「ゆるされるなら、甘酒風呂にして入りたい」
という意見に、大きく賛同したものである。
「甘酒屋をやったら、一杯300円で販売するのはどうか?」
という私の提案には、
「う〜ん、それは高すぎると思う」
という。
原価と考え合わせて.....価格設定はもう少し詰めが必要だ。
甘酒と何か他のものとの組み合わせセットにするとか?
甘酒に合う食べ物ってなんだろうなあ。
甘酒の中に白玉を浮かべての、「白玉甘酒」どうだろう。
塩糀に漬けたきゅうりや人参をちょっとお口直しに添えちゃうとか?
空想の甘酒屋は、心の中ではすでに開店準備段階にはいっている。
同じものを深く愛するものは、おしなべてオタクと呼ばれる。
わたしらは、糀オタクとよばれても、もはやなんら差し支えない。
もし、もっと糀オタクがいるのなら、どこかに集まって、情報交換などしてみたいものである。
糀の効き目や、ひみつの購入ルートなどもうかがいたい。
集合場所は、やはり銀座の「コージーコーナー」か。
かな〜り昔、アタシが幼稚園児だったころ、冬は毛糸で編んだ長くつしたをはかされていた。
タイツとかさねばきしたそれは、母があまり毛糸で編んだものだった。
今でいうところの、レッグウォーマーであろう。
余り毛糸なものだから、妙にくすんだ、かわいくないむらさき色だったのを記憶している。
母に向かって毛糸のカラーオーダーなど、子どもができる雰囲気ではなかったような気がする。
色は嫌いだったけれど、はくとあたたかくて、通園には欠かせないものであった。
ずり落ち防止として、白いゴム(パンツのゴム)が上部に通ってた。
ずいぶんと大人になった今であるが、自分用に長くつしたを編んでいる。
ももの半分くらいまではカバーできるぐらいの長さまで編むつもりだ。
自由に好きな色を選んで編める歳になってるけど、やっぱり余り毛糸を組み合わせて編んでしまう。
ずり落ち防止に、白いゴムだけは入れないつもり。
さてモンク。
「シリーズ2」に入った私である。
一話以上は見ないこと....をココロに決めて、楽しんでる毎夜毎夜。
シリーズ2開始早々、シャローナ(相棒の女性)が、電話に
「はい、モンクの事務所です」
といって出るシーンが何気にあった。
探偵事務所は、私になんの連絡もなく、唐突に開店していたのである。
そして、モンク自身も、
「自分は、元警察官でした」
と自己紹介するシーンもあった。
モンク、警察官復帰の野望はすでについえてるらしい。
殺人事件コンサルタントという立場である。
とってもおもしろいよ〜、やっぱりね。
事件のトリック、「ちょっとそりゃ無理がありすぎはしないかい?」とか、「おいおい、それ、強引すぎちゃうか〜?」とか、「んなわきゃないだろ!」と突っ込みたい回もあるにはあるけれど、そこも含めてのオモシロである。
相棒のシャローナが特にいい!
彼女は介護士で、子もち独身女性である。
セクシーかつしっかり者だけど、ダメンズばっかを好きになっちゃう愛すべきキャラ。
モンクのいちいちにイライラしながらも、いちばんの理解者である。
今のところ、シャローナがいなければ、モンクの生活は成り立たない。
などなど、くわしく説明したところだけど、もう少しストーリーを堪能してからにしよっと。
「シリーズ8」まであるからな〜。(ワクワク♪)
アタシが借りている駅前のレンタルショップTSUTAYAでは、どうやら私の他にもう一名がモンクにはまっているようなのだ。
後を追うようにして、「貸し出し中」の札が立ってるから。
アタシがちょっとまごまごして、返却日を延ばしたりしてると、追いこされる。
そしてまたしばらくすると、私が先行する...という、追いつ追われつな状態。
影のライバルなんである。
いったいどんな人なのか、謎なんである。
先方もきっと気づいているはずでは?
もし、モンクコーナーでバッタリ出逢うことがあったなら、うんうんと意味のないうなずき合いをしたいと思う。
指なし手袋は、特に犬の散歩のときは欠かせないものだ。
フンの後始末‥‥、カケラ一片残すまじ!と、細かい指づかい作業をよぎなくされるときもあるからだ。
脱ぐのではなく、手首に引き上げるている。
やわらくて伸縮性のある手袋ならではできることだ。
また、手首にこれがあるとすごく暖かいこともわかった。
家にもどっても、手首のところに上げっぱなしにして過ごしている。
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本日の北風びゅーびゅーはすごい。
どたんばたんと、朝から大きな物音がきこえてくるにもかかわらず、その原因がわからない。
とても近い感じはするものの、家中をさぐってみても、どたんばたん音の発生元がはっきりとつかめず。
さっき、お向かいの奥さんが、
「ホンダさんちの屋根が、風で時々浮いてるよ〜。すごい音〜〜!」
と教えてくれた。
お向かいさんちの二階の窓から見えたのだと!
あ〜〜屋根が飛びそうだ!
北風、やんでくれ〜ぃ。タノムよぅ。
甘酒で、糀の大量摂取の私はお腹ポカポカである。
糀がカラダにいい影響をおよぼしていることは、すでにしっかりと体感しているけれど、精神面にもいい影響をおよぼすと思う。
なんつうかこう、落ち着くというか、穏やかな気持ちになれるのだ。
優しくなれる...は...いいすぎかもしれんけど、安定するのだ、なにかが。
以前にテレビでみた糀を作っている蔵のひとたちの、高貴でおだやかなお顔を思い出す。
金沢で訪ねた糀屋さんのご主人やおかみさんたちのお顔。
商売の顔でさえなかった。
あれはぜったいに、菌のせいだと思う。
「甘酒喫茶」がスタバ並みにあちこちにできたなら、日本は本当によくなると、私は確信するものである。
あ〜やりたい!「甘酒喫茶」
BGMに...。
糀はなんにもいわないけれど、糀の気持ちはよくわかる。
糀可愛いや愛しや糀。
金沢の生糀を、またまた送っていただいたので、今回はた〜っぷりと甘酒をつくった。
お抹茶の茶碗で一服する昼下がり。
夕べのお残りの炊き込みごはんをおむすびにして。(ほとんど軽食レベル)
<甘酒のつくりかた>
生糀100グラムと、水200CCの割合で炊飯器に入れる。そんだけ。
保温で、二時間。
いっかいかき混ぜて、もう一時間。
そのあと、ふたを取って、ふきんをかけて保温を続ける。
一時間ごとに、空気とふれあわせるためにかき混ぜる。
味をみいみい...して、あま〜くなったらでき上がりっ!
あの甘さっていったいどっから来るのだろうか。謎。
菌の仕事はうれしい謎がいっぱいすぎる。
今回は寒かったので、、最初の二時間を、ちょっと長めにした。
これで、とてもおいしいおやつのできあがりだ。
やさしく「お腹があたたまる」のを実感する。
いちばん最初に読んでやったのは、「はらぺこあおむし」であった。
あんまり意味とかはつうじていないようだったけれど、絵本を熱心に読むOBBの顔を不思議そうにじーっと見ていた。
娘や息子たちも最初そんなだったのかなあ?と思うけど、.....もう思い出せもしない。
不思議そうに見つめるその顔がおもしろくて、一昨日は娘が好きだった「わたしのワンピース」を読んだ。
ララランロロロンのくりかえしフレーズのある、あのおはなしである。
「はらぺこあおむし」より聞き入っていた。
ララランロロロンの音が楽しいのかも?
子どもたちのむかしの絵本はダンボール箱にひとまとめにしてしまってあるが、まだそれを開いてない。
押し入れの奥のほうにあるもんで...。
しまい忘れか....私の本箱にたまたまあった、数冊を読みまわしている。
「100万回生きたねこ」は、まだ一年も生きていない赤子にはむずかしすぎる内容だろうが、私はかまわずずんずん読む。
孫は私の顔と絵本をかわるがわる見る。
まだ本当の猫さえしらないらしいけど、見入っていた。
内容なんてわかんなくっていいのだ。
OBBのよみきかせは、おおいに自己満であるのだから。
明日、絵本のつまったダンボール箱の捜索をして見つけ出すつもりである。
「太陽へ飛ぶ矢」「ライオンくんをごしょうたい」「オーケストラの105人」「緑の指」「アポリネール動物詩集」....。
勝手にずんずん読めるのは、OBBの特権だもの。
その歳に見合った絵本は、母親セレクトにお任せだ。
OBBになれてホントによかった。
これは、しばらく前に見たこと。
「ミスタードーナツ」で、ほぼ私と同時に入店したご夫婦がいた。
そうさな....、歳のころなら70代後半ってところだったろうか。
選んだドーナツとコーヒーを受けとって、先に席についてたアタシ。
ご夫婦は、
「いくつにする?クリームが入ったのにする?」
とか、
「小さいのが入った箱にしない?ウフフ」
などと、もーもーそりゃもう仲良く肩寄せ合って、時間かけて選んでいたのである。
スイートきわまりなしな、ご夫婦に見受けられた。
奥さんは、席をキープすべく先に奥のほうに行かれ、ご主人はドーナツとコーヒーがトレーにセットされるのを待っていた。
ちょっと間があったのだろうか、奥さんは席を立たれ、ご主人のほうに近寄ってみえた。
それを見たご主人ったら、鋭いひとこと、
「座ってろ、バカッ!」
と、店内の70パーセントにひびき渡る声をあげた。
ここが洞窟であったなら、バカッバカッバカッバカッバカッ〜〜〜アアア〜〜とエコーがかかったことだろう。
あたしゃ、本当にビックリして、手にしてたコーヒーをこぼしてしまったほどだ。
いわれた奥さんは、すごすごと席に戻られていった。
ドーナツのトレーを受けとったご主人は、奥さんのいるテーブルに着いて、ふたりは、何事もなかったかのように、ころころドーナツを食べていた。
チラチラと様子をうかがってみると、ニコニコしながら話しをはずませている。
まさに午後のティータイムを楽しむカッポーである。
(これって、ツンデレの一種なのかい?)
店内は、平和なムードにもどったが、アタシのこぼれたコーヒーはカップにかえらず。
しかしミスド....、コーヒーがおかわり自由だったのは幸いなことであった。
むかし....ユーミンはよくファミレス系の若い子が集う場所にいっては、聞き耳をたてて、取材?盗み聞き取り調査?のようなことをしていたという。
聞こえてくる会話から、リアルな恋愛事情とか、歌のヒントになりそなフレーズをひろったりしていたと。
昨日、日帰りで帰省した。
電車(新幹線)の中で、年配のご夫婦と、ご近所席になった。
連休中日のわりに空いた車内。
ご主人は、
「せっかく空いているんだから、別々の席にゆったり座っていこう」
と提案して、奥さんとはちょっと離れたシートまで歩いていって座った。
取り残されたみたいな感じになった奥さんは、ポツーンを絵に描いたような風情で三人がけのシートのはじっこにすわっていた。
「せっかくって」
と、「せ」の音にやや力をこめたひとりごと。
ご近所席の私にもはっきりと聞こえる音量でいった。
目が合っちゃったのよね〜、奥さんと。
すると奥さんは、ひとりごととも、私に話しかけるともつかない感じで、
「せっかくの旅行のときぐらいねえ....」
と、しょうがないわねまったくといったニュアンスを笑みに含ませてつぶやいた。
アタシも曖昧な笑みを浮かべて返す。
しばらくすると、ご主人が、大きめの「駅弁」を手に奥さんの隣の席に戻っていらした。
「食べきれないから」
と、いっこのお弁当を分け合って食べだした。
ペットボトルのお茶もかわるがわる飲みながら。
奥さんは、ときどき、
「これはおいしいはね」
とか、
「かたいわね」
とか、弁当ネタを振ったが、ご主人からのレスはいっさいなかった。
食べ終わると、また別々の席に。
文庫本や、携帯電話をみるふりをしながら、観察を続けるアタシ。
奥さんはまたまた、誰に語りかけるでもなく(いや、多分私にだろ?)
「旅行のときぐらい...」と、またつぶやいていらした。
多分アタシがそこで、
「どちらにご旅行なんですか?」
とか話しかけたら、堰を切ったように話をはじめたのでは?と思うけど、それは親切ではないような気がしたので、私はトランヴェール(備え付けの冊子)に目を落とし続けていた。
そうこうしてたら、長野駅に到着。
ご主人は、荷物も持たずにスタスタと下車していく。
奥さんは両手に荷物を持って、後を追うように急ぎ足。
改札口あたりで待っていたご主人は、両手がふさがった奥さんの巻きかけのマフラーを首にしっかりと巻き直してあげている。
(しかし荷物は持ってあげない)
リアルな熟年夫婦の、90分ドラマ。
熟年ともなると「せっかく」にも温度差が生じるのね〜。
そして、優しさとか思いやりなんてさ、ひとことじゃ説明つかんよなあ。
年を重ねれば重ねるほど、静かで味わい深くなってくものなのだろ、きっと。