このあいだ友だちに編んでもらったヒモ付きのヘアバンドは便利もの。
くびまわりが寒いとき、つけえりのようにつかえる!
前のところで小さく結ぶヒモもかわいくていい〜。
幅の広いネックウォーマーは、帽子のように頭にかぶったりしているから、その反対ももちろんアリなのだった。
小平市の武蔵野美術大学の展示室で、開催されている平野甲賀展。
その展示数の多さと見ごたえを、人からきいていて、行きたいと思っていた。
今日、思い切って行ってきた。
12月も半ばだ。
卒業制作に忙しい頃なんだろうなあ...重そうな石膏や木材を運ぶ学生らが校内を行き交う。
足の生えた大きなカンバスがゆっくり移動していく。
美大の女子は、おしなべて皆力持ちだと思う。
ちょっとやそっとのもんだったら、一人で運ぶし。
女子〜〜!それ、社会に出てから必ず大いに役立つよ〜!
と、声を大にしていいたい。
彫刻科の男子は、台車に乗ってふざけていたので、写真をとってやった。
嬉しそうにポーズまでつけてくれたけど、載っけたのはこれだけどね。
男子〜〜!いっぱいふざけろ〜!それ、役立つ時は来ないかもしんないけど、きっと愛されるであろう。
目的の展覧会は....うわさ通り見ごたえバッチリ。
仕事量にまず驚く。
黒テント時代のチラシからポスター、そして数々の装丁の展示だ。
部屋の形もてつだってか?深々の奥行きを感じさせる展示がすごかった。
見ている人はアタシを含めて3人だけであった。
3人だけにもかかわらず、監視人(っていうのかな?警備の人?)の人数はそれを軽く上回っており、はたしてその視線は、すべて3人に順番にそそがれるんである。
監視人さんは7人、いや10人はいたはずだ。
背中にいつも視線を感じてるって、けっこうなストレスになる。
平野さんが「三日で一冊」ペースで装丁していたころの時代の本たち、何冊か読んでいたのもあったので、ココロの中で懐かしんだりして近寄って見てると、監視人さんの視線は熱を帯びてくるようだった。
「あ!黒いコートの女、3センチ近づいたな」的にアタシを見てた。間違いない。
老眼なんだしさ、なんつうか...こう...近寄って見たい部分だってあるんだよっ。
写真は許すまじの雰囲気まんまんだったので、会場外のそのまた外の垂れ幕だけ撮った。
あの展示物、全部ムサビに寄贈されるんだって!
気前いいじゃん!
タイポの膨大な資料になって、今後もまた学生たちが見るんだろう。
いいなと思う。
見た後、学食に行って、バナナケーキとコーヒーで一休みした。
36年前の学食には、こんなシャレた「スイーツ」などなかった。
けど、150円也はさすが学食価格。
ごち。
........................
監視人で思い出したんだけど、先日のスヌーピー展でも「監視」は超厳しかったです。
展示壁面前に80センチほど開けて、グレーのラインが引いてあった。
「このラインから前に出ちゃダメ」のボーダーラインである。
なにを隠そう....アタシってば、4回も注意されたんである。
「ライン踏まないでください」
と。
感涙にむせんでる人間に。
出ちゃいないんだよ、あたしゃね、踏んでただけだよ。
ま、しょうがないと思うけど、「鑑賞とはなんぞや」の基本をもっと考慮してほしいと願う。
展覧会の監視員の注意が怖くって、おちおち見てられなくなるもの。
友だちに、ヘアバンドを編んでほしい...とお願いしていた。
でき上がったそれは、いい毛糸でこまかい編み目できっちりと編まれている。
ひもが付いていて、気持ちよく頭に巻くことができる。
センスいいな〜とながめた。
丸いレンズのサングラスをかけて。
誰?って感じ。
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ビックリしたこと。
あんまりビックリだったので、書いておこう。
今日、スーの散歩をいつものようにしていたら、あまり見かけたことのない人に話しかけられた。
「そんな犬連れてて、恥ずかしくないんですか?」
と、明瞭で滑舌も良い日本語だったのに、
なにを言っているのかがわからず、
「え?」
というと、
「雑種ですよ、雑種っ」
だって!
ビックリした後....笑っちゃいました〜。
誘ってくれる友がいて.....「スヌーピー展」へいってきた。
受付のところでくれた小さな黄色いパンフレットは、ウッドストックのシールのオマケ付きだ。
入場料2000円!一瞬、えっ!?の立派な金額である。
順路を歩くと、作者のチャールズ.M.シュルツの生い立ちから、スヌーピーの生まれるまで、また年代別に原画が展示されていた。
シュルツの仕事部屋が再現された一角があった。
本箱のすみに、日本の「赤ベコ」が。
仕事の合間々に、赤ベコのアタマをピコピコと動かしてはながめ、和んでたんだろうなあ。
動画も会場のところどころで流されていた。
シュルツが実際に描いているところが映し出されているコーナーでは、はからずも涙がじんわり湧いてきたのはなぜだ?
なんだかねえ、「線」がアタシの琴線にふれたのだろうか。
上品な長い指に軽くにぎられた短いエンピツが動き出すと同時に、チャーリーブラウンやライナスが生まれてくるさまに感動する。
インクを入れる前のエンピツ描きの躍動感あふれる線がつながってあのキャラクターたちが出てくる。
ここで、2000円、安いじゃん!と入場料に悔いナシ。
印刷物になる前の原画って、どのくらいの大きさで描かれているのかな?と思って見ると、ほぼ三倍ぐらいの大きさで描かれてるようだった。
けっこう大きいのだ!
白のポスターカラーで修正してある箇所もある。原画ならではだ。
シュルツが愛用していたアイスホッケーの道具の展示もあった。
ビッグサイズのスケート靴にびっくり。
大きな人だったのだろうなあ。
黄色い小さなパンフレットの1ページめには、谷川俊太郎の詩。
【......チャーリーブラウンという名の丸い頭の男の子が立っている
どうしていいのかわからない
この世界にひとり呆然として
でもそこからすべてが始まるのだ
彼はひとりぼっちじゃないから
変なビーグル犬やうまく飛べない小鳥
意地悪な女の子
安心毛布にしがみつく意気地なしに
ベートーベンマニアのピアニスト
みんな不思議に年をとらない.......】
帰宅して、カレンダーの今日の日付のところに、ウッドストックのシールを貼った。
泣ける線ってあるんだなと知った日の印だ。
娘と孫っちが来ていた今日。
スーはなんとなく落ち着きがなく、うろうろしていた。
それはいつものことだ。
慣れたとはいえ、視線がどーしてもね、ついつい若い方にいっちゃうもんでねえ。
高速ハイハイを身につけた孫っち、もう目が離せないし。
ミシンを使うために娘はやってきていたので、三人で二階の部屋にとじこもっていたのもスーは気に入らなかったらしい。
娘たちが帰ったあとも、なんとなくうろうろうろうろ....として、どことなく....不満顔である。
「寒いけど、散歩いく?」
と誘えば、すばやく玄関にいって散歩体勢をととのえたスーさんだった。
「ね〜ふたりでいくもんね〜♪」
とかなんとか話しかけながら歩く夜道。
スーさんはまるで踊るようにウキウキと歩く。
ひとまわりして帰宅すると、自分の寝床でまるまった。
映画「かもめ食堂」で、マサコさん(もたいまさこさんがやっていた役)が、みっつの指輪をはめていたのを覚えておいでか?
とがった細い楕円のとか、石のついた指輪をみっつ並べて。
それがとても素敵に見えたので、アタシもやってみたいと...ずっと思っていたのだけれど、相性のいい「みっつ」がなくて、三個付けはなかなか実現できずにいた。
友人のそのまた友人のお姉様のところから私のとこにきた指輪、なにかご縁があったのでしょうか。
黄色い透明な石がはまっている。
持っているふたつに合わせてみたら、しっくりきたのでトリオとして使用することにした。
することにしたとたん!あの怪我。
指までむくんでしまって、トリオデビューは延期になっていたが、通常の指にもどったので、やっとこ「みっつの指輪」は実現したのである。
妙なゴージャスはいやだけれど、これならまあいいかな?と思えた。
むかし結婚10周年記念品として、家人からもらった指輪を真ん中にはさんで。
明日、33回目の記念日だ。
あ〜33年も....。
これは長いのか、それとももっと積み重なるのか、神のみぞ知るであろう。