昨日、ギンザを歩いている途中で、腰がいや~な感じになった。
一歩すすむたびにそれは強まり・・。
腰痛だ。
前かがみになり、腰を押さえながらいっぽいっぽ。
舌きりすずめに登場のおばあさんのスタイルだ。
すがるように目に入ったドトールカフェに入った。
椅子に座って腰すりすりしてみる。
こんなことって今まであまりなかったことなのでチョイ不安になる。
なんだか腰が冷たいような気がしたので、両の手のひらを腰にあてて、即席ホカロンしていたら、やや痛みが軽減してきた。
そうか!冷えていたんだな・・・と目の前にあったデパートに行って、【キャミソール】と【ハラマキ】を買い、すぐ身につけたら楽になった。
真夏でも、Tシャツ一枚では腰回りが冷え普通歩行にさえ困難をきたすなんて・・・、ああ寄る年波には勝てないんだなあ・・・。
寄る年波、寄る年波、年波、年波と、何回もつぶやいていたら、なんだか素敵なワードに思えてきた。
勝てない年波にはおしゃれの波を!かな。
寄る年波を、積極的に好きになろう、そのWAVEに乗るサーファーになろうじゃないの!と決めたハラマキの私。
形のしっかりある革製のハンドバッグというものは、なかなか使い勝手の悪いものだ。
布バッグやナイロン製の、軽くて便利な「入れもの」にすっかりなれてしまったということもあるだろうし、ハンドバッグをひんぱんに使う生活をしていないからかもしれない。
よくいわれる「ちょっとしたパーティーに・・・」のちょっとしたパーティー参加もめったに、さっぱりないものだから革バッグの使用頻度は本当に少ない。
にもかかわらず・・・たくさん持っているのはどうしてか?
・・・・それは・・・好きだからです。
理由は、え~と、好きだからですね。
という、しょーもない性分も加勢する。
ヘビ革のアンティークセカンドバッグ、鏡面革のカッチリバッグなどは、買ってから一度も持ったことがない始末だ。
でも持ってる(保管でしょうかね)だけで満足ということもありますでしょう?ね?ありましょう?
今年の夏は、革ハンドバッグを意識的に積極的に持ち歩こう!!!とパーソナル目標をココロに掲げた私だ。
まずは先日手に入れた(いただいた)ワニ革バッグを持って出かけた。
入るのは、ハンカチ、ティッシュ一個、携帯電話ですでに満杯であった。
お財布は入らない。
なので布の袋をサイドバッグに持つ。
気がついた!革のハンドバッグって、まさしくアクセサリー役割なのだと!
そうスッキリ役割と思うと、ヘビのあのバッグだって気楽に持てそうな気がしてくる。
「ミス・マープル」に、こんな婦人が出ていた。(タイトル忘れた・・)
子どもたちは皆大人で独立してしまっていたので、50代半ばから後半のええとこの主婦だ。
夫は不在がちで、アルコール寄りの生活になりかかってもいた。
(ストーリーを語リはじめると長くなるので、やめますね)
彼女の、正方形の革バッグと、カゴのダブル持ちがすごく素敵だったのを思い出した。
おばさんのところにケーキやジャムを持って行くシーンだった。
(おばさんはその後、誰かに毒殺されるんですけど)
カゴと革のかっちりしたハンドバッグ、相容れないもの同士のような気もするけれど、颯爽と姿勢よく持てば、なんとも素敵な組み合わせだと思う。
死蔵されている革バッグの生かす(持ち歩く)道は、これからはこれ!と思った。
「ミス・マープル」の時代、1940年あたりのイギリスの、それも中年女性のファッションには、見逃せない「今のおしゃれヒント」をざくざく見る。
「ミス・マープル」をみていて、あ、いいな!と思ったとこをおぼえ書きしている。
「殺人お知らせ申し上げます」で有名な、【予告殺人】では、レティシアさんの五連の真珠のチョーカーにズキュ~ンであった。
イエローがかった真珠のそれは、ピンクのツインニットに、またあるときは白のブラウスに、またまた別のシーンでは、グレーのスーツにとつけられていた。
それは・・・・最終結果につながる秘たるアイテムなのだけれど、普段着にじゃんじゃん五連パールをつけるとこがなんともステキなのである。
カメオ付きの幅広チョーカーも出てくる。
多分それは、ビロードにカメオとか石とかが付いているのだろうと思う。
コレ、まねできそうなチョーカーなのだ。
ビロードのリボンにアンテークボタンで作ったら、使えるチョーカーになりそう!と思う。
マープルシリーズには、ヒントがいっぱい。
アガサ・クリスティー原作の「ミス・マープル」
イギリスBBCで放送されたのを、NHKで以前やっていた。
主人公のマープルは頭脳めいせきで、うわさ話大好き(そこから事件解決へのいろんなヒントを得るわけだが)なおばあさんだ。
ミス・マープルの帽子のかぶり方がなんといってもステキでかっこいいのである。
ミステリー&帽子と、マイ大好物のそろったシリーズだ。
「第5話カリブ海の秘密」では、海辺が舞台。
マープルはストローのハットに、鰐皮のがっちりしたバッグ。
そして真っ白なスニーカーをはいて、砂浜を歩いていた。
この組み合わせにあこがれる。
よくブラウスもめされておられる。(もう敬語です)
エリ元に小さなブローチを留めるのがマープル流。
これ、やれそうで、なかなか決まらないものなのです。
エリとブローチの大きさなどのバッチリの決まりぐあいが。
マープルは、帽子ピンで必ず後ろ髪を留めてもいる。
これもこれから参考にしたいところだ。
・・・・といろいろ学ぶところが多い。
第三話だったかな、
「彼女72歳ですって。100歳ぐらいに見えるわね」
とうわさされてたマープル。
「へ」と小首かしげ、しゃんと通りすぎるとこ、この仕草もまた参考にしたい。
さんざん残忍な目にあったおしゃもじくん。
それでもお医者で切った傷など治りは早いものだ。
アズキ大の血豆を残して腫れはひき、私の愛したおしゃもじくんは去って行った。
今回の【学び】は、小さな切り傷あなどるなかれ!である。
それともうひとつ、外科っぽい疾患は外科へ!である。
はじめっから外科医を訪ねていたら、いっかいスパッとズバッとやられて、歌も一曲で済んだことであろう。
50をいくつか過ぎられた読者のみなさま、どうか自分の治癒力を信じ過ぎないよう。
カラダの内部事情もじょじょに変化してきているようで・・・。
おしゃもじ三部作 完治
先生にいわれたとおり、二日後に経過を披露しに医院へいく。
包帯をとり、はってあるカーゼをめりめりっとはずすと、うなだれたおしゃもじくんが顔を出した。
視診しながら先生は、こういった。
「・・・ダメだな。裂こう」
裂くだあぁ~?
二日前には、切るだ、刺すだいったそのお口で、まだそのようなこというかぁ~!
ごむたいさ最上級。
おしゃもじくんは、よりいっそううなだれながらつぶやいた。
「どぢて一回で済まさなかった?おい?」 @心のツイッター。
♪ほんの小さな傷口に~、菌は忍び込んで~
指は腫れ上がり膨らんだ、真冬の空の下で~
たえまなくふりそそぐこの~痛み、君を愛せばよかった~♪
私はただただ歌ってやるしかなかった・・・。
ラップの箱のギザギザで、ほんのちょっと指を切ったのは去年のことだ。
三ミリほどの切り傷だったので、軟膏をぬりバンドエイドをはっておいたら、二三日で傷は完治、したように思った。
ちょっとだけ違和感のような、痛くはないんだけど、な~んか違う?ってな感じがちょいと残っていた・・・。
この「な~んか違う?」が今日の大事につながるとは。
おとといあたりから、左手の中指がズキンズキンとはげしく痛み出したのだった。
今朝!中指ははれ上がっており、ミニチュアのおしゃもじの形と成していた。
指の皮一枚下は、黄色味をおび、周辺は赤く、明らかに異常な姿。
痛さもじんじょうでないので、医者嫌いの私でも、
「行かなくちゃ、お医者さんへ」
と早朝から決心した。
そして、ズキンズキンするおしゃもじくんを、胸にいだくようにかばいながら、近所の内科医院へ向かった。
医者 「どうしました?」
私 「どうも、切り傷が化膿しちゃったようで」
医者 「見せてください」
などというやり取りのあと、お医者さんの前に、中指以外の指をグーにして差し出す手、それは、それはそれは女子として決してやっちゃいけない下品な手つきのポーズであっただろうが、今日のところは見逃してもらいたい・・・。
医者 「こりゃあ痛いよねえ」
と同情してくれたのでホッとした。
ホッとしたのもつかの間、先生は情け容赦なくこう言った。
「切ろうか?刺そうか?」
私がわざわざ外科医でなく、内科医を選択して行った意味ないじゃん!
「いやいやいやいやいやいや、そうでなくて。化膿止めとか、抗生物質とかそういった飲み薬でお願いしたいわけで」
と言う私をさえぎるように、
「もうそういう段階じゃないよ」
とあっさり却下。
「ここ、乗っけて」
と、私の下品なポーズの手は「腕固定台」に案内された。
「痛いだろうけど、歌でもさ、歌っといて」
と、先生は私の大事なおしゃもじくんに容赦なく、刃物を入れたりしぼったりを繰り返した。
ホント痛すぎで、歌を歌ってやり過ごすしかなかった。
♪先生ユー切る、マジキルユー。
針ツンツンする度流れる血ぃ、
鼻ツンツンで流れる鼻水ぅ。
こらえる感情、根性出せワシYO~
イェ~。
家帰りたいYO~。
先生ユー切る、マジキルユー♪
ただただサランラップのギザギザが憎かった・・・・。